研究課題/領域番号 |
21K10974
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 札幌市立大学 |
研究代表者 |
市戸 優人 札幌市立大学, 看護学部, 助教 (50825833)
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研究分担者 |
喜多 歳子 札幌市立大学, 看護学部, 教授 (30530266)
山内 まゆみ 旭川医科大学, 医学部, 教授 (00322917)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | ランダム化比較試験 / 性教育 / 親 / 思春期 / ナッジ理論 / PRECEDE‐PROCEED モデル |
研究開始時の研究の概要 |
青少年に対する性教育は、学校の標準化された教育だけではなく、学校、家庭、地域が連携した教育が求められている。とくに家庭では、子どもの個別性に応じた教育が求められるようになってきている。そこで、本研究では、思春期の子をもつ親が家庭で自信をもって性教育を行ことができるように、親を支援するプログラムを開発する。開発したプログラムは、対照群を設定したランダム化比較試験により、有効性の検証を行う。なお、開発するプログラムは、自治体が展開する思春期保健対策の一つとして、思春期の親を対象とした保健事業に反映できるものを目指す。
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研究実績の概要 |
本研究は、思春期の子どもをもつ親を対象に家庭内における性教育を支援するプログラムを開発し、ランダム化比較試験により開発したプログラムの有効性を検証することである。本年度は以下の内容に取り組んだ。 1.ランダム化比較試験の実施 2021年度にナッジ理論を活用した思春期の子どもをもつ親向けの家庭内性教育支援プログラムを開発し、プログラムの効果検証を行うために2021年10月よりランダム化比較試験を開始した。2022年度も継続して対象者(中学生と高校生の子どもをもつ親)を募集し、ランダム化比較試験を実施した。介入群には、開発した親向けの性教育支援プログラムをオンライン上で実施し、対照群には標準的な性に関する情報提供として、オンライン上で性に関する講座の動画配信と講座資料の提供を行った。介入試験は、両群に実施する介入内容のテーマ、内容、実施日時を同様に設定することで、対象者に介入内容をブラインド化して実施した。介入試験は当初対面で実施予定であったが、新型コロナウィルスの感染拡大に伴い、感染対策を考慮したオンライン上での介入試験に変更した。また、サンプルサイズの再計算を行い、対象者数を当初予定していた140名から52名に変更した。2023年1月時点でサンプルサイズに達したため対象者の募集を終了した。 2)データ分析 ランダム化比較試験で収集したデータの統計解析を開始している。アウトカムとなるデータは3時点(ベースライン、介入直後、介入1ヶ月後)で収集しており、各時点での2群間比較や各群の3時点での変化などを評価し、開発プログラムの有効性を検証している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
ランダム化比較試験によるデータ収集は終了したが、対象者の募集に苦慮し時間を要したことから、予定していた学会発表や論文投稿には至らなかった。
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今後の研究の推進方策 |
1)調査結果の統計解析:2群間の主要アウトカムと副次アウトカムの統計解析を行う。介入効果は重回帰分析を実施予定となっている。 2)学会発表・論文投稿:研究の進捗に応じて、研究成果を国内外の学会発表や論文投稿により公表する。
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