研究課題/領域番号 |
21K10982
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 東京純心大学 |
研究代表者 |
塚本 都子 東京純心大学, 看護学部, 教授 (90639684)
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研究分担者 |
山本 君子 東京純心大学, 看護学部, 教授 (00622078)
平川 美和子 弘前医療福祉大学, 保健学部, 教授 (50775244)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 認知症サポーター大学生 / 認知症高齢者 / コミュニケーションシステム / 高齢者施設 / ICTコミュニティシステム / VR学修教材 / ボランティア / 認知症 / 高齢者 / 大学生 / ICT |
研究開始時の研究の概要 |
年々増加する認知症高齢者の権利擁護に関する対応は、COVID-19感染拡大に限らず今後も発生する可能性のある新興感染症の可能性を踏まえ、最優先事項である。要介護の原因として認知症は最多で、終焉の場を含めて高齢者施設の利用を余儀なくされる。施設では慢性的な介護職員不足に加え、2019年以降COVID-19感染により、家族との面会中止、職員のマスク着用の義務付けと交流制限、医療福祉系実習生の受入れ中止など、認知症高齢者には理解しがたい孤独な生活を強いられており、自分らしさを尊ぶ良質な暮らしの回復が急務で、認知症サポーター大学生によるICT技術を活用したボランティアは意義がある。
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研究実績の概要 |
増加の一途をたどる認知症高齢者の生活の場として、高齢者施設の需要は高まる一方、施設の介護者不足は深刻化しており、新興・再興感染症の蔓延下においても良質な暮らしを保障する対策が求められる。施設認知症高齢者に対して、感染症に影響されないOnline傾聴ボランティアを実施する認知症サポーター大学生を投入したコミュニティシステムを構築する意義は高い。実際、高齢者施設の看護職・介護職に対して、これらのニーズを含む、認知症ケアに関する意識を明らかにする必要がある。 2022年12月から2023年1月20日、高齢者施設に勤務する看護職と介護職を対象に自記式質問紙調査を実施した。対象施設は、東京都すべての介護老人福祉施設(以下、特養)574施設、介護老人保健施設(以下、老健)204施設、介護医療院(以下、介護院)22施設、計800施設である。1施設あたり配付数は介護職者5名と看護師3名とし、計6,400部配付した。回収結果、599名から回答が得られた(回答率9.36%)。施設間における比較分析の結果、老健では、感染予防対策を徹底し(p<0.05)、認知症症状への対応困難、コミュニケーション方法の理解不足など認知症ケア困難感が高かった(p<0.01)。特養では、認知症高齢者へのコミュニケーションスキル実施意識が高く(p<0.05)かつ負担感は有意に低かった(p<0.01) 。ケア代行支援者ニーズは、特養69.9%、老健79.6%、介護院84.1%、職業別では、介護福祉士77.9%、看護師70.4%であった。認知症サポーター大学生によるwebボランティアニーズは、特養53.1%、老健48.1%、介護院59.1%、職業別では、介護福祉士50.2%、看護師50.3%であった。今後は、本調査結果を踏まえ、施設認知症高齢者への認知症サポーター大学生によるICTコミュニケーションの効果を検証する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2023年度は「Meta Quest2」を購入し、認知症サポーター大学生養成と教育に必要なVR教材を整備したが、新型コロナウイルス感染症拡大が続くなか、研究者自身が感染し、認知症サポーター大学生の養成および高齢者施設への導入が進まなかった。
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今後の研究の推進方策 |
2022年度実施した高齢者施設の介護職・看護職への調査結果を踏まえ、高齢者施設の看護介護職の協力の下、認知症サポーター大学生による施設に生活する認知症高齢者の「on line傾聴ボランティア」を実施する。 認知症高齢者とサポーター大学生の活動の成果と評価、課題と方策、活動の拡大・継続サイクルのための高齢者施設との協議・学修の場のしくみを明らかにする。
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