研究課題/領域番号 |
21K10986
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 金城学院大学 (2022-2023) 愛知医科大学 (2021) |
研究代表者 |
阿部 恵子 金城学院大学, 看護学部, 教授 (00444274)
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研究分担者 |
黒澤 昌洋 愛知医科大学, 看護学部, 准教授 (00586068)
泉 雅之 愛知医科大学, 看護学部, 教授 (50203055)
橋本 茜 愛知医科大学, 看護学部, 講師 (00642084)
谷口 千枝 愛知医科大学, 看護学部, 教授 (60738251)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | プライマリケア / 診療看護師(NP) / ケアモデル / 多職種連携 / 質的研究 / 国際比較 / 診療看護師(NP) / 診療看護師 / 多職種協働 |
研究開始時の研究の概要 |
プライマリケア領域では、医師偏在によりタイムリーに対応できないなど課題は多い。医学を基盤とした診断と治療の知識を持ち、特定行為全項目の医行為が実践できる能力を修得している診療看護師(NP)は、医師の包括指示の元、自律して診断・治療ができる。全国で487名存在し、在宅~入院~在宅の広範囲でシームレスに患者の症状から診断及び心理的・社会的情報による全人的ケアを実践し、患者のQOLの向上につなげている。本研究の目的は、診療看護師(NP)の看護実践に共通した総合的ケアモデルを明らかにすることである。今後、本ケアモデルを特定看護師など看護職への一般化につなげることができ、患者ケアの質の向上に貢献できる。
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研究実績の概要 |
2023年5月に新型コロナウィルスの扱いが5類に分類されたことで、感染対策レベルが緩和された。しかしながら、高齢者診察が多いプライマリケア領域では、易感染状態であることには変わりないため、感染対策を講じながら、診察場面の参与観察が許可された。 2024年3月にプライマリケアで活躍しているNPの外来診療の参与観察を行い、かつ終了後、インタビューを行い、NPが診療を行う場合の思考プロセス、および医師との連携時の思考プロセスなどを探索した。また、分担研究者の教員と無医地区への巡回診療にも同行し、参与観察を行った。成人看護学の視点からの考察を検討する。 現在、逐語録を作成し、質的研究者と分析を行っています。同時に、その他のNPの診療の参与観察およびインタビューを検討している。予定していたNPは管理者になったため、現場に出なくなった、在宅クリニックから異動した、大学院に入学したなど、様々な事情で実施ができなくなったため、サンプル数に限界がある。唯一無二のデータであるため、1例であっても価値あるデータと考える。 今年度は最終年度であるため、10月26日に国際シンポジウムを予定している。シンガポールのANP(高度実践看護師)の実践活動について、また、アメリカ、クリーブランドでNPとして診療をおこなっているナースプラクティショナーをシンポジストとして招聘し、プライマリケア領域における診療看護師(NP)の実践と、今回の調査結果を発表し、国際的視点からディスカッションを行い、我が国におけるプライマリケア領域の看護師実践の向上のための示唆を得る。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナ禍の影響にて、NPと患者の診療場面の参与観察が大幅に遅れた。今年度、1人目の調査研究が実施できたが、NPの実践状況に関する情報収集のサンプル数は、まだ1名である。最終年度である今年度は国際シンポジウムを企画していることから、数名追加調査をしたいと考えている。対象者の選択と調整の可能な限り努力していく。
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今後の研究の推進方策 |
NPの診療への同行が可能な研究協力者を募り、日程調整を行い、参与観察及びインタビューにて情報収集を行なう。質的分析を行い、ケアを実践する上での共通認識を抽出しケアモデルを作成し、国際シンポジウムにて発表する。
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