研究課題/領域番号 |
21K10989
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 福岡看護大学 |
研究代表者 |
中島 富有子 福岡看護大学, 看護学部, 教授 (80592980)
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研究分担者 |
黒木 まどか 福岡医療短期大学, 歯科衛生学科, 講師 (00582214)
内藤 徹 福岡歯科大学, 口腔歯学部, 教授 (10244782)
晴佐久 悟 福岡看護大学, 看護学部, 教授 (10330961)
窪田 惠子 福岡看護大学, 看護学部, 教授 (20309991)
原 やよい 福岡看護大学, 看護学部, 講師 (40807096)
青木 久恵 福岡看護大学, 看護学部, 教授 (70526996)
石井 慎一郎 福岡女学院看護大学, 看護学部, 准教授 (80724997)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 脱感作法導入 / 口腔ケア / 文献検討 / プログラム案 / 認知症高齢者 / 口腔ケア拒絶 / プログラム開発 / 脱感作 / 多職種 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、口腔ケアを拒絶する認知症高齢者でも対応できる心地よく有益な口腔ケアプログラムの開発が研究目的である。 刺激の弱い状態から刺激に慣れさせ、緊張や不安を緩和する脱感作法を用いる。手足から接触を開始し、デリケートゾーンの口腔周囲に触れられることに慣れさせることで緊張や不安を緩和し、認知症高齢者にとって心地よい口腔ケアとなるプログラムを確立する。口腔ケアプログラムは、医師・看護師・公認心理師、歯科医師・歯科衛生士といった多職種で開発し、認知症高齢者の食べる機能などの維持・改善、認知機能の維持・改善にもつながることが期待される。
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研究実績の概要 |
本研究では、COVID-19感染症の影響により遅れていた「口腔ケアの拒絶を示す認知症高齢者に関する実態調査」を始めた。令和4年度から継続して、文献の分析を行った。文献の分析から、「認知症高齢者の口腔ケア拒絶に対応した脱感作法導入プログラムの案」を作成した。「脱感作法導入プログラムの案」について、看護師、歯科医師、歯科衛生士、精神科医師で検討を始めた。今後、「脱感作法導入プログラムの案」と「実態調査結果」と照らし合わせ、さらに修正をかけていく予定である。 また、「脱感作法導入プログラム」の実施について、研究協力病院と話し合いを開始した。研究協力病院の意見を取り入れ、研修会やビデオによる脱感作法導入の口腔ケア教育方法を検討した。2018年度より継続している認知症病棟勤務の精神科看護師15名~24名に対して、研修会やビデオによる脱感作法導入の口腔ケア教育を行い、定期的に相談を受ける等の支援を行った。効果の検証が不十分な脱感作法導入で課題はあるものの、認知症高齢者の口腔ケア拒絶が改善傾向であり、そのデータは、脱感作法を導入した口腔ケアプログラム開発の実践データとなった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
文献の分析を含め、「脱感作法を導入した口腔ケアプログラムの多職種共同開発」に向け進めることができたが、これまでのCOVID-19感染症による遅れを取り戻すことができていない。
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今後の研究の推進方策 |
「認知症高齢者の口腔ケア拒絶に対応した脱感作法導入プログラムの案」について、さらに文献分析及び実態調査の結果を踏まえ、多職種で検討し修正する。その後に「脱感作法導入プログラム」に従い、精神科看護師の教育を行い口腔ケアの実践データを収集し分析する。
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