研究課題/領域番号 |
21K10992
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
櫻田 香 山形大学, 医学部, 教授 (60312732)
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研究分担者 |
今田 恒夫 山形大学, 医学部, 教授 (60333952)
上野 義之 山形大学, 医学部, 教授 (70282126)
松田 友美 山形大学, 医学部, 教授 (90444926)
牧野 直彦 山形大学, 保健管理センター, 教授 (10323164)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | オキシトシン受容体 / 笑い / コホート研究 / 遺伝子多型 / コホート / 予後 / オキシトシン / 健康寿命 |
研究開始時の研究の概要 |
超高齢社会である我が国において健康寿命の延伸は極めて重要な課題である。申請者は笑う頻度が多いほど死亡リスクおよび心血管イベント発症リスクが低いことを明らかにしたが、その機序は不明であった。そのため、本研究では「笑いの寿命延伸効果にオキシトシンが関与することを明らかにする」ことを目標とした。オキシトシンが健康や寿命に関与することが明らかになれば、笑いを増やす保健生活指導やオキシトシン補充療法など、笑いとオキシトシンを利用した健康寿命延伸法の開発につながり、超高齢社会に対し大きく貢献するものと考える。
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研究実績の概要 |
下垂体後葉ホルモンであるオキシトシン(OXT)は、子宮収縮と分娩に関与していることがよく知られているが、OXTはまた、社会的結合や愛着とも関連することが報告されている。最近の研究では、オキシトシン受容体(OXTR)遺伝子多型が社会的行動に影響を及ぼすことが示されている。先行研究において、申請者は山形県コホート研究において、笑いの頻度の減少が身体活動の低下や配偶者のいない生活と関連していることを示した。本研究では、これらの社会的行動がOXT/OXTRシグナル機能障害に関連していると推測し、山形コホートにおいて、OXTR遺伝子多型と笑いの頻度との関連を検討した。研究では、山形県で毎年実施されている健康診断を受診した40歳以上の2042人を対象とした。合計53個のOXTR遺伝子のSNPについて解析した。年齢、性別、脂質異常症、喫煙、配偶者の有無で調整した多変量ロジスティック回帰分析により、OXTRのバリアントrs918316が笑いの頻度が少ない遺伝的危険因子であることが同定された。研究参加者のOXTR遺伝子で調べた53のSNP間の連鎖不平衡を行った。rs918316と他のSNPとの間に強い連鎖不平衡関係は認められなかった。これらの知見は、さらなる研究が必要ではあるが、OXTR多型が一般日本人集団における笑いの頻度と関連している可能性を示唆している。この結果について、現在論文投稿中である。上記のSNPsについて高畠コホートによって予後との関連を解析したが、SNPsと予後に関連は認められなかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
オキシトシン受容体SNPsの解析は順調に進んでいるが、検診対象者の唾液中のオキシトシン測定のプロトコール確立に時間を要している。
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今後の研究の推進方策 |
研究協力者にアドバイスを仰ぎ、唾液オキシトシン測定プロトコールの早期確立を目指す。オキシトシン受容体SNPs解析対象者数を増やして、笑う頻度や社会行動、予後との関連をさらに解析する。
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