研究課題/領域番号 |
21K10997
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
藤村 一美 愛媛大学, 医学系研究科, 教授 (80415504)
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研究分担者 |
陶山 啓子 愛媛大学, 医学系研究科, 教授 (50214713)
大河内 彩子 (井出彩子) 熊本大学, 大学院生命科学研究部(保), 教授 (70533074)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2024年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | オーラルフレイル / 誤嚥性肺炎 / 予防的看護介入プログラム / 在宅高齢者 / 介入研究 |
研究開始時の研究の概要 |
高齢者が罹患する可能性が高い誤嚥性肺炎に影響を与えるオーラルフレイルにおいては,予防的看護介入が重要となることから,本研究では機能低下レベルであるとみなされる第1レベルから第3レベルまでを対象とし,地域在宅高齢者に対する簡便かつ効果的なオーラルフレイルへの予防的看護介入プログラムの開発を目的とする。特に介入に当たっては,在宅高齢者にとって効果を見える化できるようなプログラム手法を目指し,咀嚼機能,嚥下機能,咳嗽力,舌筋力,肺活量等の理学療法的データを測定することで効果の評価が可能となるオーラルフレイル予防プログラムを開発する。
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研究実績の概要 |
本研究は,高齢者が罹患する可能性が高い誤嚥性肺炎に影響を与えるオーラルフレイルのうち,機能低下レベルであるとみなされる第1レベルから第3レベルまでを対象とし,地域在宅高齢者に対する簡便かつ効果的なオーラルフレイルへの予防的看護介入プログラムの開発を目的としている。 令和4年度は,昨年度に引き続き,オーラルフレイル予防に対応している専門家(医師,歯科医,歯科衛生士,保健師,訪問看護師,呼吸サポートチームに属する専門看護師,認定看護師,理学療法士等)を対象に実際の活動内容とその評価方法についてのインタビュー調査を行った。 インタビューの結果,1)地域包括支援センターの保健師,歯科医師,歯科衛生士,ケアマネジャー,言語聴覚士等らを中心に高齢者の通いの場を活用したフレイル予防の普及促進,具体的には自主活動グループや介護予防教室等での口腔の講話や体操等が行われていること,2)評価については高齢者のアセスメント票はあるものの,口腔に特化した評価指標等の設定が難しく,評価が困難であったり,できていない現状が多く語られた。3)高齢者自身がオーラルフレイルを予防するために必要なオーラルヘルスリテラシーとして,自身の口腔内の変化として「歯がぐらぐらする・歯ぐきから出血する」といった歯周病に関連した変化を察知できる力,「むせる・飲み込みにくい」といった嚥下に関連した変化を察知できる力,入れ歯の変調を察知できる力,口腔の変化に気付いた際に歯科に受信できる行動力等がコアとなることが明らかとなった。 さらに今後も県内外の歯科医師,歯科衛生士,行政保健師にも協力を得ることが可能となったため,引き続きインタビュー調査を行い,質問紙調査に向けた質問項目の精錬に努める予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
今年度ヒアリング調査は順調に進んだが、今年度予定していた「オーラルヘルスリテラシー向上のためのポピュレーションアプローチ介入プログラムの開発」がやや遅れている。オーラルフレイルの第一レベルだけでなく、第二レベル、第三レベルでの介入方法も合わせて検討していくべく、詳細なインタビューを行う必要があると考えたため、遅れが生じている。
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今後の研究の推進方策 |
介入プログラムの開発とともにそのプログラムの評価項目も合わせて検討していく必要性があるため,今後インタビュー等により内容を精選していく予定である。さらに,オーラルヘルスリテラシー尺度の開発を行う予定である。
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