研究課題/領域番号 |
21K11011
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
鈴木 良雄 順天堂大学, スポーツ健康科学部, 教授 (30612395)
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研究分担者 |
南 唯公 (中西唯公) 順天堂大学, スポーツ健康科学部, 准教授 (50582110)
櫻井 しのぶ 順天堂大学, 医療看護学部, 教授 (60225844)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 耐糖能 / 腸内細菌叢 / HbA1c / 食事 / 栄養素 / 食品 / マイクロビーム / 特定検診 / マイクロビオーム / 特定健診 / ヘモグロビンA1c |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、腸内細菌叢(およびそれに影響を及ぼす食生活)と耐糖能の関連を明らかにする。研究のフィールドは生活環境が類似した千葉県銚子市と三重県紀北町および菰野町である。銚子市は女性の特定健診を受診する女性の64.0%がHbA1c高値(5.6%以上)と耐糖能異常を示す。一方、HbA1c高値者の割合は紀北町が15%、菰野町が3%である。そこで、これら3地域の特定健診受診女性(40~69歳)から、背景が一致するHbA1c高値者と正常者をそれぞれ15名ずつ(合計90名)集め、腸内細菌叢(およびそれに影響を及ぼす食生活)とHbA1cとの関連を明らかする。
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研究成果の概要 |
千葉県銚子市と三重県は、耐糖能異常者(HbA1c>5.5%)の割合に大きな違いがある。この違いに腸内細菌叢が関与していると考えた。そこで、銚子市と三重県の糖尿病治療を受けていない女性の特定検診受信者を対象に、腸内細菌叢と関連する菌を特定することを目的とした。千葉県銚子市では46名、三重県では29名が研究に参加した。 腸内細菌叢をHbA1c正常群と高値群とで比較すると、α多様性は高値群の方が小さいことと、β多様性では群間に違いがあることを共通して確認することができた。一方、高値群と正常群とで構成比に有意な違いが観察された菌は、GenusレベルでもSpeciesレベルでも共通したものはなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでの研究では、HbA1cの「高値者 vs 正常者」や「糖尿病患者 vs 健常者」のように耐糖能により対象者を分類・比較し両者間に有意な違いが報告されているが、違いを示す菌自体は研究間では一致していない。本研究では同一手法でHbA1c高値者の多い千葉県銚子市と三重県の参加者の腸内細菌叢を比較することで、両地域に共通してHbA1cと関連する菌を特定することを期待したが、現状ではその期待は達成できていない。しかし、HbA1cと関連する菌を特定することができれば、腸内細菌叢を介した耐糖能を維持・改善の手法を開発できると期待される。今後、更に、両地域の共通点、相違点などを解析する予定である。
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