研究課題/領域番号 |
21K11012
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 聖路加国際大学 |
研究代表者 |
川上 千春 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 准教授 (70643229)
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研究分担者 |
竹森 志穂 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 准教授 (50807477)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | アドバンスケアプランニング / 訪問看護 / 終末期 / 在宅ケア / 家族ケア / ACP / 意思決定支援 / 終末期ケア / 在宅療養高齢者 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、あらかじめ患者と家族と医療従事者が今後の治療・療養、“最期の時”について話し合い、そのプロセスを共有するというAdvance Care Planning(ACP)の考え方をもとに、研究者が開発したACPプロセスシートを基盤にした訪問看護師用のACPプロセスシートガイドを作成し、ガイドの有効可能性を探ることである。さらに、在宅において終末期にある高齢療養者・家族に対して、訪問看護師がACPプロセスシートを用い実践することで、本人・家族にとってどのような有益が得られるのか、ACPプロセスシートの有効性と、実装研究の枠組みを用いた訪問看護師の意思決定支援の実践を評価していく。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、以下の2点である。 1.先行研究において研究者が開発したACPプロセスシートを基盤にした訪問看護師用のACPプロセスシート(訪問看護師版利用ガイド)を作成し、ガイドの有効可能性を探る。 2.在宅ケアにおいて終末期となる高齢療養者・家族に対して、訪問看護師がACPプロセスシートを用い実践することで、どのような効果が得られるのか、ACPプロセスシートの有効性と実装研究の枠組みを用いた訪問看護師の意思決定支援の実践を評価することである。 本研究の初年度である2021年度では、諸外国、または国内における「訪問看護師が実践する意思決定支援」に関して文献検討を実施し、①在宅ケアにおける意思決定支援の状況、タイミング、支援内容、トレーニングの有無についてエビデンスを得ること、②文献検討の結果により、訪問看護師版のガイドを作成するための素地を得ることを主な計画としていた。医中誌における主なkeyWordは「訪問看護」「在宅介護」「アドバンスケア計画」「意思決定」「死への態度」「緩和ケア」等を使用し同様のkeyWordにて海外論文では検索エンジンをPubMed,CochraneLibrary,CINAHL, Embase,PsycINFOを用いて実施した。しかしながら、最新のレビューとするために再度検索を実施し、2022年度の計画に併せて実施予定とした。2022年度は、システマティックレビューをもとに、訪問看護師版のガイド作成の素地づくりを検討し、ACPプロセスシート訪問看護師版ガイドの作成と有効可能性の検討をすることを目的としていた。しかしながら研究の進捗としては遅れており、現在、システマティックレビューを最新のレビューとするために再度検索を実施し論文化を図っている。2023年度はACPプロセスシート訪問看護師版ガイドを作成しヒアリングし、その有効性と実践の評価を予定している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
本研究の初年度である2021年度では、諸外国、または国内における「訪問看護師が実践する意思決定支援」に関して文献検討を実施し、①在宅ケアにおける意思決定支援の状況、タイミング、支援内容、トレーニングの有無についてエビデンスを得ること、②文献検討の結果により、訪問看護師版のガイドを作成するための素地を得ることを主な計画としていた。医中誌における主なkeyWordは「訪問看護」「在宅介護」「アドバンスケア計画」「意思決定」「死への態度」「緩和ケア」等を使用し同様のkeyWordにて海外論文では検索エンジンをPubMed,CochraneLibrary,CINAHL, Embase,PsycINFOを用いて実施した。しかしながら、文献レビューが中断してしまい、最新のレビューとするために再度検索を実施した。よって2022年度は、システマティックレビューの結果をもとに、訪問看護師版のガイド作成の素地づくりを検討し、ACPプロセスシート訪問看護師版ガイドの作成と有効可能性の検討をすることまでを目的としていたが、現在、論文化を図っている段階であり、訪問看護師版のガイド作成までは至れていない。 2023年度はACPプロセスシート訪問看護師版ガイドを作成しヒアリングし、その有効性と実践の評価を併せて実施していく。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度は、スコーピングレビューの内容を論文化し、さらに文献レビューの結果から、訪問看護師用のACPプロセスシートの取扱い説明書となるもの(訪問看護師版ガイド)を作成する。作成したものを訪問看護師からヒアリングを実施し、ACPプロセスシート訪問看護師版ガイドの有効性を探る。それと併せて、ACPプロセスシートを用いたことによる実践の評価を実施する予定である。
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