研究課題/領域番号 |
21K11014
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 金城大学 |
研究代表者 |
磯 光江 金城大学, 看護学部, 講師 (50783619)
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研究分担者 |
川島 和代 石川県立看護大学, 看護学部, 教授 (40157855)
横田 文子 金城大学, 医療健康学部, 助手 (50818218)
吉武 将司 金城大学, 医療健康学部, 助教 (60761319)
中道 淳子 石川県立看護大学, 看護学部, 准教授 (70324085)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2021年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | 高齢透析患者 / 意思決定支援 / フレイル / サルコペニア / 認知機能 / 運動 / QOL / 意思決定 / フレイル・サルコペニア / 認知トレーニング / 生活の質 / 血液透析療法 / 血液透析 / 高齢者 / 腎代替療法選択 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、2段階構成による調査である。第1段階は、フレイルと判断された高齢末期腎不全患者のフレイルの要因を特定し、個別的な介入プログラムを実施することで、どの程度改善ができるのかを評価していく。腎代替療法開始後も介入の効果の測定を半年間は継続し、予後への影響についても評価する 第2段階では、第1段階での患者において、フレイルおよびフレイル改善のプログラム介入が腎代替療法の選択にどのような影響を与えたのかを患者・家族および主治医へのインタビューから明らかにする。フレイルに陥る要因を特定することで、その患者の予後への影響の推測が可能となり、高齢の末期腎不全患者の生活の質向上に期待ができる。
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研究実績の概要 |
昨年10月から「高齢透析患者への透析中の運動の介入の効果と生活の満足度についての調査」というタイトルで、75歳以上の高齢透析患者を対象に透析中の運動の介入調査を実施している。現時点で対象者は10名で、調査は6月中旬に終了する予定である。介入の6週間前(ベースライン期間)、運動の介入の前週、介入後翌週の3回に渡ってデータ収集(フレイル、サルコペニアの測定、認知機能測定、QOLアンケート)を行い、運動を実施していない期間(6週間)と実施した期間(6週間)を比較し、運動が及ぼす効果を統計的に評価する。透析中の運動は、エルゴメーターを使用した床上での運動で、透析開始後1時間以内に15分間、週3回毎回の透析中に実施している。(全18回) 現時点で6名の介入が終了している。6名の年齢は、76~85歳(79.8±2.92歳)である。①ベースライン期間開始前、②ベースライン期間終了時(運動介入の前週)、③6週間の運動介入後の翌週に、運動の効果について測定を行った。①のベースライン前にフレイルと判断された対象者は3名で、プレフレイルが3名であった。重度サルコペニアが1名、サルコペニアは2名で、非サルコペニアが3名であった。③の運動の介入後、フレイルの判定に変化はほとんどみられなかったが、重度サルコペニアの対象者は0名となった。実施回数については、13~16回(平均16.4回)であった。各測定項目ごとの変化については、Wilcoxonの符号付き順位検定で、①と②、②と③、①と③の期間についての比較を有意水準5%とし、SPSS ver29.0.0を使用して行った。運動機能(4m歩行速度・握力・筋肉量・SPPBなど)および、認知機能(MMSE、CoEvoの5種バランステスト)についての有意差は認められなかった。現在、残り4名の対象者の介入を行っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウィルス感染の影響で調査の変更が必要となり、開始が遅れてしまった。また、今回の調査の対象者が75歳以上の高齢者であることに加え、約3か月間の長期に渡る調査であることから、協力できる方が少なく、対象者の確保に時間がかかってしまった。
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今後の研究の推進方策 |
現在、10名の対象者のうち6名の介入が終了し、残り4名の介入を実施している。また、腎不全患者のQOLアンケート結果の分析も進めている。分析が終了しだい、学会発表と論文の投稿を年度内に行う予定である。
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