研究課題/領域番号 |
21K11016
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 大手前大学 |
研究代表者 |
山本 純子 大手前大学, 国際看護学部, 教授 (50413422)
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研究分担者 |
郷良 淳子 京都府立医科大学, 看護学部, 教授 (40295762)
川上 友美 藤田医科大学, 保健衛生学部, 講師 (60553097)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 在留外国人 / 訪問看護管理者 / ACP / 訪問看護 / ACPのプロセス / 実践モデル |
研究開始時の研究の概要 |
国の施策により地域で多様な文化をもち、医療を受ける在留外国人の増加が見込まれ、訪問看護によるアドバンスケアプランニング(以下、ACP)は重要になっている。しかし、その実践的なモデルはほとんど明らかにされていない。そのため、本研究では訪問看護における在留外国人のACPプロセスにおける実践的モデル構築を作成する。訪問看護ステーション(以下、ST)の管理者・看護師を対象に在留外国人のACPプロセスの実態とその課題を明らかにし、先駆的な実践の方略方法を検討、評価し、その成果の分析により在留外国人のACPプロセスの実践的モデル構築は訪問看護おける在留外国人のACPの質に貢献する。
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研究実績の概要 |
本研究目的は訪問看護を利用している在留外国人におけるACP(アドバンスドケアプランニング)プロセスの実践的モデル構築に関する研究課題を明確にするための調査と半構成的インタビューにより、ACPの課題を明らかにすることである。2022年度は在留外国人のACPプロセスの実態調査による課題分析を混合研究で進めていく予定でスタートした。しかし、調査は、コロナ禍の影響を受け、回収率が悪く、十分な調査結果までには至らなかった。 調査対象である訪問看護ステーションへ、1042か所に郵送したが、回収率は約4%にとどまった。そのため、回収期間の延長を行い、6か月期間の延長にて依頼を行ったが回収率は上がらなかった。以上により、研究成果の学会発表や論文投稿までは達成できなかった。さらに海外の多文化に関する情報を得るための渡航もコロナ禍により実現できなった。 現在、回答を得た40人のデータを分析中ではあり、その途中結果では、訪問看護ステーションでACPを実践した看護師は男性8人、女性12人であった。また、国別では中国、韓国、アメリカの順に多く、訪問看護師はACPが「必要と思う」が67%で半数が必要と思っていた。また、在宅メンバーで情報の共有を「している」看護師は22%、「していない」看護師はは55%、であり、必要と思っているが情報共有が十分でないことが示唆された。それを受けて、ACPの実践や関わりで困ったことについて因子分析を行い、2因子「プロセス」と「説明」が抽出された。そこで、「説明」を従属変数とし、「ACPの情報共有」と「チームでACPを必要と思っている」を独立変数とした重回帰分析を行った結果、「ACPの情報共有」している方が有意に関係した(P<0.038)。質的研究は、ACPを体験した訪問看護師へのインタビューも並行して進めている段階である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
進捗状況ではデータ分析と在留外国人のACPを体験した訪問看護師へのインタビューの準備を進めているところである。 具体的には40人より回答を得た、調査票の基本属性、管理体制、ケア内容、ACPに関する回答、尺度などの解析を進め、データをまとめている。さらに在留外国人を体験したインタビューに同意した訪問看護師20名程度に対してはACPに至る経過とそのケアについて具体的に聞き取る予定である。これは、訪問看護を利用する在留外国人におけるACPプロセスの実践的モデル構築のACPプロセスの実態を把握するためとプロセス構築の基盤作成に向けた作業として実施する予定である。インタビュー内容は①訪問看護師が体験した印象に残る在留外国人の方(複数名可)のACPのプロセス、②その方(複数可)の在留外国人の方にACPの実践でうまくいった要因、③その方(複数可)の在留外国人の方にACPの実践で困難を中心に聞き取りを行う予定である。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度は調査で回答を得た分析を行い、明らかにされた課題と在留外国人における訪問看護のACPのうまくいった事例、又は困難さやその要因を抽出し、どのようなプロセスで実践されているかについてインタビューにて聞き取り、研究者で精選し、実践的モデル構築の作成に着手する。さらに、ACPプロセスを具現化するためには海外における実態を幅広く分析し、比較する必要がある。そこで、海外の情報を得るため、アメリカで地域活動や訪問活動においてACPを実践している看護師とソーシャルワーカーの2名を召致して実態を聞き取り、日本における在留外国人のACPのプロセスの構築に関わる要因を探る。その結果を関連学会への発表と論文の投稿を考えている。
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