• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

高齢者自身で脱水状態を評価する指標開発のための基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 21K11018
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
研究機関産業医科大学

研究代表者

仲前 美由紀  産業医科大学, 産業保健学部, 講師 (40434675)

研究分担者 長 聡子  産業医科大学, 産業保健学部, 准教授 (20441826)
近藤 春香 (西村 春香)  産業医科大学, 産業保健学部, 助教 (50827855)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
キーワード高齢者 / 脱水症 / 灌流指標 / 高齢者の脱水状態 / 毛細血管再充満時間
研究開始時の研究の概要

高齢者の脱水症に関連する身体所見の多くが加齢変化と重複するため,その変化を判断することは容易ではない。脱水症のアセスメント項目のひとつである毛細血管充満時間は再現性が高く簡便に測定できる項目である。しかし評価に慣れた者でないと評価が困難なことから,これを数値で評価することが可能かの検討が必要となる。本研究では末梢循環状態を評価できる灌流指標を活用し,灌流指標が脱水状態を示す指標となりうるか基礎的研究を行う。

研究実績の概要

F県内で活動するグループに所属または代表者から紹介された認知症のない65歳以上女性に7月下旬から8月に研究協力を依頼し、15名(平均年齢75.5±5.0歳)から協力を得られた。調査内容は、体格(身長、体重)、体温、脈拍、血圧、PaO2、PI、体重の測定を就寝前・起床後を1回として連続した3回、日常生活行動記録を測定中の連続した2日間、口腔乾燥と皮膚乾燥の自覚におけるアンケートである。研究協力者には、使用機器の使用方法を説明後、研究協力者自身に使用機器の使用確認を行ったのち、試用期間を得てから測定を依頼した。分析は就寝時・起床時の測定値の減少率を平均し、相関係数を求めた。測定結果として、体格は身長:153.5±3.9㎝、体重:55.4±6.1kg、BMI:23.6±2.9であった。体重の減少率の平均は全員起床後に減少し、0.02~2.13%であった。PIの減少率の平均は9名が減少し、0.9~-26.9%であり体重とPIの減少率には、負の相関がみられた(r=-0.4)。
高齢者は予備能力が低く,生理学的にも機能学的にも容易に脱水に陥りやすい状況にあり,日常生活上において脱水症に陥りやすい。特に就寝後は排尿による水分消失が予測され、起床時には体重ならびに末梢循環状態を示すPIは減少すると推測された。しかし、結果から体重の減少率は全員に認められたが、PIの減少率は9名であり、体重とPIには負の相関がみられた。PIは末梢循環状態を示すことから、睡眠により皮膚体温が上昇し、末梢血管の拡張が影響していることが考えられた。PIは基準値が明確でなく、その個体変化から経時的に評価することが必要であり、本研究でもその個体差が明らかになった。個体差を考慮し、その他調査項目との関連も検討し、さらに検証を重ねる予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

研究代表者の体調不良により、一時的に研究が中断されたため

今後の研究の推進方策

研究代表者の所属が変更となったため、所属機関の倫理審査を経てから研究を再開する。現在得ているデータをまとめ、学会発表ならびに論文を作成する予定である。

報告書

(3件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 在宅で暮らす高齢者の夏季起床時における灌流指標の実態2023

    • 著者名/発表者名
      仲前美由紀
    • 学会等名
      日本看護科学学会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2021-04-28   更新日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi