研究課題/領域番号 |
21K11024
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
|
研究機関 | 札幌市立大学 |
研究代表者 |
鬼塚 美玲 札幌市立大学, 看護学部, 講師 (00783622)
|
研究分担者 |
尾立 篤子 東邦大学, 健康科学部, 教授 (50736973)
齊藤 雅也 札幌市立大学, デザイン学部, 教授 (20342446)
若林 尚樹 札幌市立大学, デザイン学部, 教授 (40254586)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
|
キーワード | 災害看護活動 / リスク / 備え / 病院 / 地震災害 / 厳冬期 / 積雪寒冷特別地域 / 厳冬期災害 / 積雪寒冷地域 / 積雪寒冷期 / 病院看護部門 / 災害看護 |
研究開始時の研究の概要 |
日本の約5割は積雪寒冷地域かつ豪雪地帯であるが、これらの地域で積雪寒冷期の地震災害は偶然にも少ない。積雪寒冷期大地震では地震の被害に加え、積雪寒冷環境による被害も発生するため、ハイリスクな環境下での災害看護活動となり得る。安全かつ迅速な災害看護活動に向けては起こり得るリスクを想定した備えの確立が不可欠である。しかし、積雪寒冷期大地震に対する病院看護部の備えは未解明であり、想定されるリスクも可視化されていない。本研究は積雪寒冷地域内の病院看護部を対象として、積雪寒冷期大地震時の病院での災害看護活動におけるリスクの視点から備えを検討し、各施設で活用可能な備えガイドラインを開発することを目的とする。
|
研究成果の概要 |
本研究は積雪寒冷地域内の病院看護部門を対象として、①積雪寒冷期大地震時の病院での災害看護活動に係るリスクの解明、②リスク対応の視点から必要な備えの検討、③これらの結果に基づき「積雪寒冷期大地震に対する病院看護部門の備えガイドライン」の開発を行った。 結果、積雪寒冷期大地震時の病院での災害看護活動に係る126リスクと、看護部門の備えとして150コード、57サブカテゴリー、19カテゴリーを明らかにした。この結果をふまえ、2種類の備えガイドライン(詳細冊子版:A4判・75ページ、携帯版:名刺サイズ・ジャバラ折)を製作した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでに未解明であった積雪寒冷期の災害看護活動に係るリスクについて、本研究で特定し、そのリスクを低減・回避するために必要な病院看護部門の備えを可視化することができた。本研究で製作したガイドラインは積雪寒冷地域内の病院看護部門で備えを検討する際の参考資料として活用でき、積雪寒冷期大地震に対する備えの推進に寄与できる。また、災害支援ナースやDMAT等の支援者に対する教育でも活用可能である。携帯版ガイドラインは発災直後の場面において看護者個々が活用できるため、安全かつ最善な災害看護実践を支援することが期待される。
|