研究課題/領域番号 |
21K11032
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 日本赤十字北海道看護大学 |
研究代表者 |
大倉 美鶴 日本赤十字北海道看護大学, 看護学部, 教授 (70364172)
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研究分担者 |
馬場 みちえ 令和健康科学大学, 看護学部, 教授 (60320248)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 閉じこもり / 高齢者 / 地域ケア会議 / 一般介護予防事業 / 閉じこもり予防 / 介護予防事業参加支援プログラム |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、研究期間を3年間とし、主に2つの課題について取り組む。課題1【令和3~4年度】では、閉じこもり高齢者の実態を把握し、社会との関係構築の課題を明らかにするため、一般介護予防事業に途中から参加しなくなった閉じこもり高齢者へのインタビューを実施する。課題2【令和4~5年度】では、地域住民(自治会長ら)と地域ケア会議の定期開催を(年3回程度)設け、支援プログラムの検討・作成、試行的実施を繰り返しながら最終の参加支援プログラムを完成させる。
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研究実績の概要 |
本研究は、地域ケア会議における閉じこもり高齢者への一般介護予防事業参加プログラムの作成とその評価を行うことを目的とし、3年(令和5年度)で完結させることを目指していたが、コロナウイルスの感染拡大により予定通りに進まず、令和6年度までに延長した。 令和5年度の取り組み課題は、令和3年度の課題「一般介護予防事業に参加しなくなった閉じこもり高齢者の実態を把握する」を実施することであった。そのため一般介護予防事業に参加しなくなり、閉じこもりの状態にある高齢者へのインタビューに向けて準備を進めた。 インタビューの対象となる閉じこもり高齢者の選定は、普段から地域住民と接触している保健師より、選定条件(一般介護予防事業を途中から参加しなくなった人、外出や人との交流が少ない人、会話ができる人)に合う3人を紹介してもらい、自治体、本人の内諾を得て決定した。研究への参加については、対人関係において対象者の緊張が強く、すぐにインタビューすることが難しいと判断した為、対象者との信頼関係の構築に向けて、まずは保健師の家庭訪問に研究者がボランティア員として同行し、血圧測定などの健康チェックや困りごとの相談支援などを3カ月間行った。初回訪問時は対象者の緊張が強く、短時間の会話も出来なかったが、訪問の回数が増えるごとに長時間の会話が可能となり、対象者3人から研究の参加とインタビューの内諾を得ることができた。しかし、内諾を得た日の数週間後に3人からインタビューの拒否があり、研究が中断した。そのため、改めて調査対象者を選定することにした。再度、保健師に依頼し、新たに3人の候補者を得た。前回の反省を受け、今年度は対象者との関係づくりに徹し、次年度にインタビューと地域ケア会議の支援計画ができるように準備を進めることとした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
コロナウイルスの感染拡大による研究の中断と研究協力の内諾を得ていた対象者の参加拒否がみられ、新たに対象者を選定しなければならなくなった。また、新たな対象者にインタビューができる関係づくりを一から行う必要性が生じ、ボランティア活動に時間をかけることとなった。上記より、研究計画が大幅に遅れているが、令和6年度にインタビューと地域ケア会議の実施を行えるよう準備していく。
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今後の研究の推進方策 |
令和6年度は、対象者へのインタビューを実施し、その内容を整理することで閉じこもりとなった理由、一般介護予防事業における課題を明らかにしていく。加えて事業参加を促進する支援の方策を考える。具体的な方策がまとまったら地域ケア会議に向けて支援計画を作成する。
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