研究課題/領域番号 |
21K11040
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 常葉大学 |
研究代表者 |
金 承革 常葉大学, 健康科学部, 教授 (20300072)
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研究分担者 |
昆 恵介 北海道科学大学, 保健医療学部, 教授 (30453252)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2025年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 股関節外転筋 / フォアフットロッカー / 片脚立位 / バランス能力 / 高齢者 / 股関節屈曲筋 / 主成分分析 |
研究開始時の研究の概要 |
昨今の日本では高齢者数の増加に伴い,転倒して骨折することによって入院加療を余儀なくされる患者も増加している.一般的に転倒予防対策としてストレッチング,バランス能力や筋力低下の改善目的でのレクリエーションなど行っているが,転倒者数は増加の一途を辿っており,既存の転倒予防プログラムが機能していないのが現状である.本研究では,三次元動作分析と重回帰分析によって①フォアフットロッカー機能消失の原因と機序の究明,②転倒経験者を対象とした臨床評価,③対象者ごとに転倒リスクを提示できる個別の転倒予防プログラムの開発と妥当性評価を行うことを目的とする.
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研究実績の概要 |
転倒は、片脚立位姿勢保持の中心的な役割を果たす中殿筋と腸腰筋の機能不全(動的筋出力の低下)によって、生じると考えている。この2つの筋群の機能レベルを評価するための歩行データの評価パラメータとして踵挙上(立脚中期から後期)に着目している。踵挙上が生じる時期は、中殿筋と腸腰筋が股関節運動の駆動や制動のために活動しており、これら筋群の機能不全が踵挙上に反映されるからである。股関節の伸展運動を装具で固定して腸腰筋と中殿筋の機能不全を模擬した時、踵挙上がどのように変化するかを確認する。R4年度におこなった研究実績を以下に示す。 歩行中の中殿筋の左右測の筋電活動と股外転トルク(動的筋力)の計測データに関して、健常者における計測精度や個別データばらつき範囲を知るために、若年健常者6名の歩行計測を実施した。現在、計測データの加工理を行っている。 股関節を屈曲位に固定した条件での歩行計測をするために、ダイアルロック式継手を使用した股関節固定装具の製作を行った。この股関節固定装具は、体格の3つのタイプ(大・中・小)用に3種製作した。被験者3名について、股関節屈曲位固定の有り・無し2条件で、歩行計測を行った。現在、加工処理中である。 計測した歩行データの分析(主成分分析)のためのソフトウェアを整備した。加えて、筋電計測装置に故障が生じたため、筋電システムを新たに整備した。筋電計測と動作計測の同期を行うための外部トリガー装置を発注する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナ禍で感染拡大の第6波、第7波が押し寄せ、計測環境の整備が遅れ、被験者募集にも難渋したことが理由の1つである。筋電計測装置の故障により、新機器を選定・用意することに時間を要したことが理由の2つ目である。
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今後の研究の推進方策 |
計測できたデータについて、加工処理、分析を行っていく。2023年度中に学会発表および論文化へ向けて進める。新しい筋電計測装置は整備されたが、歩行計測との同期をとるためのトリガー発信機の発注を行う必要があり、今後直ぐに取り掛かる予定である。コロナ禍は収まりつつあり、被験者募集がしやすくなってきている。順次募集を行い、データを蓄積して行く。
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