研究課題/領域番号 |
21K11042
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 鈴鹿医療科学大学 |
研究代表者 |
田中 和奈 鈴鹿医療科学大学, 看護学部, 教授 (90511155)
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研究分担者 |
大西 和子 鈴鹿医療科学大学, なし, 客員教授 (30185334)
高橋 晶 天理医療大学, 医療学部, 講師 (40619780)
森山 小統子 鈴鹿医療科学大学, 看護学部, 助教 (30751581)
松崎 かさね 鈴鹿医療科学大学, 看護学部, 助教 (20881684)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 在留外国人 / 高齢者 / 介護支援 / 介護支援策 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、日本政府は多文化共生社会の形成を推進している。住み慣れた土地を離れて老後生活することは、異文化環境への適応や言葉の壁、福祉サービスを利用する上での問題など困難を伴うことも多いと予測される。そこで、本研究は、ブラジル人なども含んだ在留外国人高齢者が日本で介護を受ける際の課題について明らかにし、介護支援モデル構築に向けた基礎資料を整備することを目的とする。今回の研究は、先ず地方で暮らす在留外国人高齢者を対象にどのような課題を抱えているか、そしてその支援策を検討することである。本研究で在留外国人高齢者の介護支援策を明らかにすることは、多文化共生社会形成の一助になると考える。
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研究実績の概要 |
1989年の入国管理法改正から30年が経過し、30年前に来日した在留外国人の高齢化が進んでいる。三重県内で生活する外国人は永住化の傾向にあり、65歳以上の住民数は10年前と比較し増加しており、外国人の高齢化はさらに進むと予想される。働き盛りの年齢で来日した在留外国人は、日本の公的介護制度や介護施設の利用について十分な情報を持っているとは言い難い。日本語が流暢であっても、認知症になった場合、母語での会話しかできなくなる例が多いことも推測される。そのため、在留外国人高齢者とその家族が抱える介護を受ける際の問題点について把握することが必要と考えた。 2022年度は、在留外国人高齢者とその家族が抱える介護を受ける際の問題の把握のため、半構成的面接を三重県在住の介護を受けた経験のあるブラジル国籍、ベトナム国籍、フィリピン国籍の在留外国人高齢者と在留外国人高齢者の家族介護者に対して行うことを計画した。研究に関する説明文書と同意書は、タガログ語、ポルトガル語、スペイン語に翻訳を行った。対象者の選定は、三重県国際交流財団の協力のもと、在留外国人高齢者とその家族介護者に説明文書と同意書を用いて研究参加への同意を得た。 半構成的面接を行う際には、対象者の日本語能力に応じて、必要時通訳者に同席してもらい、面接調査を実施した。面接調査は感染対策を行ったうえで、プライバシーの確保ができる会議室において、面接内容は同意を得てICレコーダーに録音した。感染症対策のため、対象者から対面以外の方法での面接調査の希望があった1名については、ZOOMを用いて遠隔で面接を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症の流行により、当初予定していた面接調査の実施までに時間を要した。また、面接調査の対象者の選定までに時間を要した。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度は、面接調査データの逐語録を作成し、分析を行う。 また、三重県内の介護老人保健施設・特別養護老人ホーム・有料老人ホームに対して、在留外国人高齢者とその家族に対応した経験の有無について問い合わせを行い、在留外国人とその家族に対応した経験のある高齢者入居施設に勤務する介護支援専門員と介護職を対象に半構成的面接調査を行う予定である。
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