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訪問看護における特定行為実践の効果と課題および在宅実践モデルの構築

研究課題

研究課題/領域番号 21K11043
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
研究機関四国大学

研究代表者

佐藤 千津代  四国大学, 学際融合研究所, 特別研究員 (10721938)

研究分担者 富田 真佐子  昭和大学, 保健医療学部, 教授 (10433608)
鈴木 浩子  昭和大学, 保健医療学部, 教授 (40468822)
村田 加奈子  昭和大学, 保健医療学部, 准教授 (70381465)
高 紋子  昭和大学, 保健医療学部, 講師 (60759174)
藤澤 真沙子  昭和大学, 保健医療学部, 兼任講師 (70840081)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
キーワード訪問看護の特定看護師 / 特定行為実践の阻害要因 / 特定行為実践の促進要因 / 在宅実践モデル / 特定行為に対する医師の認識 / 特定行為実践の課題 / 特定行為の効果 / 特定行為 / 訪問看護師 / 在宅診療医 / 特定行為研修
研究開始時の研究の概要

地域包括ケアを進める中で特定行為に係る看護師(以下、特定看護師と称す)の養成が進められているが、在宅での特定看護師は依然として増えず、特定看護師研修受講済みの看護師も特定行為を十分に実践できていない現状がある。そこで、本研究では、在宅で活動している特定看護師による①特定行為実践の現状と効果および実践を妨げている多面的な要因を明らかにし、②問題解決に向けた在宅実践モデルを構築することを目的とする。本研究は、在宅における特定行為への理解を進め、訪問看護師の特定行為研修受講を促進し、特定行為を行う上での課題と方策を提示するものであり、今後の訪問看護や在宅医療の発展において意義がある。

研究実績の概要

本研究の目的は、特定行為研修を受けた訪問看護師が行う①特定行為実践の現状と効果及び実践を妨げている要因(阻害要因)を多面的に明らかにし、②問題解決に向けた特定行為実践モデルを構築することである。
①の目的について2021年度と2022年度に特定看護師9名、医師1名にインタビューを実施した結果、現状や効果、阻害要因がおおむね明らかとなった。本研究で、9名の特定看護師へのインタビューから得られた特定行為実践の現状は、未だ活躍できていない特定看護師が2名いたが、7名の特定看護師も思い通りに実践できているとは言い難い。阻害要因の中でも特に医師との関係性が大きく影響することが明らかである。医師側のメリットがないことや医師が特定看護師を知らない、地域のニーズが無いことも阻害要因となっている。結果として、実践を容易にしていくための要因(促進要因)は、日ごろから医師と面識があることや連携が容易であることが実践に繋がることへの近道であることが明らかとなった。しかしながら、医師からの現状や効果、医師が考えている要因や認識を明らかにすることができていないため多面的にという部分でまだ十分明らかになっていない。そのため、医師に対して質問紙調査を実施することで要因を明らかにすることを計画し、進めているところである。
②に関しては、1名の対象者の実践がモデルとなると考え、事例を分析し、国際老年看護学会で発表した。この対象者が実践したプロセスを具体的に記述することで、より分かりやすく、在宅において、特定看護師の多くが実践していくための参考になると考え、追加インタビューを試み、現在分析中で論文発表する予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

新型コロナ感染症の関係でインタビュー調査が順調に進まなかったことにより、データ収集が遅れた。利用者のインタビュー対象者を探したがコロナ感染症により協力いただけず時間が過ぎた。また、医師へのインタビューが実施できなかったことで質問紙調査の基礎資料を得ることができず、文献等から作成することになり遅れた。しかし、研究期間を1年延長したため、令和6年5月医師に対して質問紙を発送し、5月末に質問紙を回収する計画になっている。

今後の研究の推進方策

医師への質問紙調査用紙が順調に回収できれば分析には時間はかからない。質問紙は3600部発送するため最低100部は回収したいと考えている。分析結果から、医師の特定行為に対する認識が明らかになると思われるため、医師へのアプローチ方法が考えられる。
特定看護師の実践モデルは1名であるが、モデルの概要について5月締め切りの日本地域看護学会誌に論文投稿することを予定している。

報告書

(3件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (3件) (うち国際学会 2件)

  • [学会発表] Process for implementing specific medical practice by visiting nurse for older adult home care patients:A case study2023

    • 著者名/発表者名
      鈴木浩子
    • 学会等名
      第12回IAGGアジア/オセアニア国際老年学会議
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] 訪問看護における特定行為の実践に対する阻害要因と促進要因2023

    • 著者名/発表者名
      佐藤千津代
    • 学会等名
      第43回日本看護科学学会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 訪問看護師による在宅療養高齢者に対する特定行為導入の実現に向けた実践プロセス2023

    • 著者名/発表者名
      鈴木浩子
    • 学会等名
      第12回IAGGアジア/オセアニア国際老年学会議
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 国際学会

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2024-12-25  

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