研究課題/領域番号 |
21K11044
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 福岡大学 |
研究代表者 |
木村 裕美 福岡大学, 医学部, 教授 (00301359)
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研究分担者 |
村田 伸 京都橘大学, 健康科学部, 教授 (00389503)
古賀 佳代子 福岡大学, 医学部, 講師 (20598966)
西尾 美登里 日本赤十字九州国際看護大学, 看護学部, 講師 (20761472)
久木原 博子 福岡大学, 医学部, 教授 (50268950)
岩村 誠人 福岡大学, 工学部, 教授 (90341411)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2025年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 認知症独居高齢者 / 独居生活 / 継続支援 / 感性 / AIロボット / 介入研究 / 生活阻害因子 / 軽度認知症高齢者 / 感性AIロボット / 認知症独居者のニーズ / ケア介入 / プログラム開発 / 支援 / 実用化 |
研究開始時の研究の概要 |
軽度認知症独居高齢者が地域で生活し続けるための支援が課題であり,独居阻害要因として【うつ状態の悪化】【とじこもり】【生活機能の低下】が背景と指摘され,①うつ状 態・とじこもりの早期発見予防②認知症の早期発見早期対応③生活機能の低下の予防④緊急時の連絡システムの整備が重要と支持されている.我々はポジティブ感情とうつ状態は負の相関を示すという研究結果から,うつ状態や認知機能低下を予防するポジティブ感情を刺激し,独居生活を長期に送れるよう介護負担を最小限にとどめる方法に着目した.今回の研究は感性AIロボットによる支援で軽度認知症高齢者の独居生活継続の実現に寄与することを検証するものである.
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研究実績の概要 |
独居認知症高齢者の生活を阻害する要因については、訪問看護師が考える支援方法について質的データを分析し「認知症独居高齢者の地域社会活動への支援」とテーマをし第24回日本認知症ケア学会大会にて発表を行った。要旨は対象者90名(男性6名女性84名)平均年齢は47.0歳、訪問看護経験平均年数8.4年であった。地域社会活動支援について頻出語は「地域・参加・民生委員・活動・サポート」等が認められた。対応分析では、「利用・デイサービス・デイケアサービス・重要・支援」等が認められた。クラスター分析では8つに分類され、訪問看護師が考える認知症独居高齢者の地域社会活動の支援は、データをクラスター分析を行い、8つに分類された。「地域・社会で役割をもつ支援」、「民生委員による活動」「通者サービスとの連携」「情報・ケア提供による興味のある活動の可能性」「コミュニティサポートによる交流の継続」「地域行事・イベントの参加による社会活動」「デイサービス・ケア利用による活動促進」「認知症者の残存機能を生かした活動を見守る必要性の重要性」が挙げられた。地域社会活動の支援は、訪問看護師のみならず民生委員をはじめ住民による認知症高齢者への働きかけが必要である。また、地域社会において認知症高齢者が役割を持つための支援が必要であり、コミュニティサポートによる継続が重要であることが示唆された。 感性AIロボットによる日常生活の支援および軽度認知症高齢者への感性的刺激の効果を介入にて見る研究は現在進行中であり、対象群50名中26名のデータを収集した。引き続きデータ収集する予定である。また、コントロール群については、対象群終了後にデータ収集する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
独居認知症高齢者の生活を阻害する要因については90名の訪問看護師からその支援方法のデータを収集できた。学会発表も実施し論文作成の途中である。 感性AIロボットによる日常生活の支援および軽度認知症高齢者への感性的刺激の効果を介入については、データ収集中であり今年度中にはすべてのデータ収集が終了する見込みである。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度中にすべてのデータを収集し終える予定である。2023年度の後半から2024年度に向けてはデータ解析をする予定である。その後、学会発表、論文作成と進めていきたいと考えている。
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