研究課題/領域番号 |
21K11053
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 富山県立大学 |
研究代表者 |
堀田 美沙 富山県立大学, 看護学部, 助教 (20846141)
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研究分担者 |
岡本 恵里 富山県立大学, 看護学部, 教授 (20307656)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2024年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 認知症高齢者 / 徘徊 / 臨床判断 |
研究開始時の研究の概要 |
認知症の症状の一つであるひとり歩きは、過去の生活習慣を反映すると共に、ストレスコーピングにつながる意義のある行動とする一方で、事故や所在確認の不明などにつながることから、対応の難しい行動とされている。治療や転倒・離院などを回避するための、本人の意に反した身体や言葉による抑制や、目が離せない状況が続くことによる在宅介護における介護負担など、ひとり歩きに関するケアには解決すべく多くの課題が潜んでいる。そこで尊厳が守られた安全なひとり歩きのケアを確立するために、本研究は認知症高齢者のひとり歩きに関する看護師及び家族介護者の観察の視点と判断の構造を明らかにする。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、認知症高齢者のひとり歩きに関する看護師及び家族介護者の観察の視点と判断の構造を明らかにすることである。 本年度は前年度に引き続き、国公立看護系大学で開講している老年看護学のシラバスに明記されている、“認知症高齢者のひとり歩き”に関する、教科書・参考書の記述内容の把握を行った。ホームページ上で閲覧が可能であった国公立看護系大学で使用されていた書籍は130冊あり、うち20冊は老人看護専門看護師の教育機関で使用されているものと同じものであった。全文を精読しながら、「認知症or認知症者or認知症高齢者」を対象として、「BPSD・徘徊・ひとり歩き・BPSDor徘徊ケア」のキーワードが含まれている箇所を抽出し、データの類似性と差異性を検討してカテゴリー化を行った。 また、教育内容の把握に並行して、国公立看護系大学及び老人看護専門看護師教育機関で使用されている教科書・参考書の記述内容を踏まえ、“認知症高齢者のひとり歩き”に関するケアの実態調査における質問項目の検討を行っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
老人看護専門看護師及び認知症看護認定看護師を対象とした、認知症高齢者のひとり歩きに関するケアの実態調査を開始している予定であったが、認知症高齢者のひとり歩きに関する教育内容の把握に時間を要してしまい、実態調査に取り掛かることができなかった。
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今後の研究の推進方策 |
①老人看護専門看護師及び認知症看護認定看護師を対象に、“認知症高齢者のひとり歩き”のケア実践を明らかにするための質問紙調査を行う。 ②“認知症高齢者のひとり歩き”に関する教育内容と、①の結果をもとに、インタビューガイドを作成し、”認知症高齢者のひとり歩き”をケアしている老人看護専門看護師及び認知症看護認定看護師、家族介護者を対象とした、面接調査を行う。 ③尊厳が守られた認知症高齢者のひとり歩きに関する、看護師及び家族介護者の観察の視点と判断の構造を整理する。
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