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都市在住高齢者が新時代を生きるための介護予防と地域参加

研究課題

研究課題/領域番号 21K11062
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
研究機関東京医療保健大学 (2022-2023)
湘南医療大学 (2021)

研究代表者

菊池 有紀  東京医療保健大学, 看護学部, 准教授 (90513903)

研究分担者 塚原 ゆかり  湘南医療大学, 保健医療学部看護学科, 講師 (60770352)
薬袋 淳子  岐阜医療科学大学, 看護学部, 教授 (10445124)
寺本 明  湘南医療大学, 保健医療学部看護学科, 教授 (50133070)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
キーワード都市在住高齢者 / 介護予防 / 地域参加 / 社会参加 / 主観的満足感 / 社会的サポート・ネットワーク
研究開始時の研究の概要

新型コロナウイルス感染症による緊急事態宣言など未曽有の事態を体験し、人に会う機会を減らした「新しい生活様式」が求められている。高齢者において、外出や人との接触を制限される中での懸念は、身体・心理・社会的にフレイルに陥ることである。
本研究では、新型コロナウイルス感染症で顕在化した新時代に合致した地域包括ケアシステムの構築について、フレイル予防の視点から、都市在住高齢者の実情や特性に合わせ、新時代の介護予防や社会参加、地域づくりに対する考え方について明らかし、都市在住高齢者が新時代を生きるために適した介護予防と地域・社会参加の推進、および地域の強化の実施、検証を行う予定である。

研究実績の概要

本研究では、都市における新型コロナウイルス感染症で顕在化した新時代に合致した地域包括ケアシステムの構築について、地域の課題の把握・課題の抽出、計画、実施、評価、改善予定である。
都市部における介護予防や地域づくりを考える上で、男性の活動参加や人との繋がりが少ない背景をうけ、現在、地域での活動を継続されている男性の方を対象に、活動を通じた社会参加について伺った。その結果より、今後の都市在住の男性の方の地域参加や社会参加における様相を明らかにすることを目的とし、調査を実施した。
地域での活動を継続されている都市在住の男性の方を対象に、活動を通じた社会参加などについて伺った結果、活動の〔導入期〕〔活動期〕と、時期により様々な〔思い〕を抱かれていることが明らかとなった。
〔導入期〕では、≪活動の興味・関心≫≪これまでの活動の区切り≫≪妻の後押し≫≪知人の誘い≫≪新たなチャレンジ≫、≪活動内容の理解≫≪知らないことへの気付きと知るための努力≫≪他者からの信頼≫≪区民センターの支援≫で構成された。〔活動期〕では、≪現役時代からの切り替え≫≪現役時代に培われた強み≫≪他活動での経験と憂い≫≪活動の魅力と適正≫、≪仲間と協力して成り立つ地域活動≫≪活動継続の仲間作り≫≪先陣を切って取り組む活動≫≪活動の世代交代≫≪活動への矜持≫≪体力の衰えの自覚≫≪コロナ禍の戸惑いと活動の継続≫≪自身に合った地域活動の模索≫、≪活動がもたらす楽しさと喜び≫≪継続への自負≫≪家族、健康、経済の基盤≫で構成された。〔思い〕では、≪柔軟な姿勢≫≪地域における男性としての役割意識≫≪地域住民としての役割意識≫で構成された。
都市在住高齢男性の地域参加や社会参加における支援として、活動の〔導入期〕〔活動期〕における支援のポイントや、彼らが抱く〔思い〕の尊重により、男性の活動者の支援に繋がると示唆された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

2022年4月に所属を異動し、2022年6月30日に研究倫理審査の承認を得た。2021年においては調査協力施設が新型コロナウイルス予防接種の会場であったため、着手が遅れたこともあり、2022年8月に調査協力施設に依頼し、調査を実施した状況であった。
今年度は介入を行う予定であるが、12月以降での介入に向け準備を進めているため、若干の遅れが生じている。

今後の研究の推進方策

これまでの研究結果より、「都市在住高齢者の新時代を生きるための介護予防と地域活動に対する考え」として、男性と女性の人とのつながりでは、男性の人とのつながり、中でも様々な活動への参加状況からの人との繋がりが課題であると窺えた。加えて、「都市在住男性高齢者が地域活動を継続して実施している様相」として、活動の〔導入期〕〔活動期〕と、時期により様々な〔思い〕を抱かれていることが明らかとなった。中でも、都市在住高齢男性への活動支援として、〔導入期〕では、元来の興味関心に加え、家族を含めた周囲の人の支援が必要であることが示された。加えて、活動に参加している男性自身の自助努力が窺え、それらの支援が活動の継続に重要であること。〔活動期〕では、高齢男性の世代背景がもたらす自身の適応力や社交性が窺え、その承認と支援が重要であると示唆された。また、家族、自身の健康、経済の基盤が安定していることが、地域活動への意欲、継続につながっていることが考えられた。
地域活動の参加や継続の支援について、ボランティア継続の誘因の視点(組織サポートによる好ましい作業環境、活動の魅力の伝え方、集団の魅力の伝え方、参加による自尊心の獲得の支援)、活動継続支援による自身の考えより検討し、都市在住高齢者の介護予防における、地域活動者が実施する活動支援における互助を明らかにし、地域活動の基礎資料を得ることを目的として、上記の内容を中心とする調査結果の情報提供を聴講後に、4・5人のグループにて、地域活動の〔導入期〕〔活動期〕における組織作りや支援について、30分程度行うグループワークを介入として実施する予定である。

報告書

(3件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (8件)

すべて 2024 2023 2022 2021

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (4件)

  • [雑誌論文] コロナ発生後の都市在住高齢者における 地域活動への参加交流に対する意識と主観的満足感2024

    • 著者名/発表者名
      菊池 有紀、塚原 ゆかり
    • 雑誌名

      地域ケアリング

      巻: 26 ページ: 40-41

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 自宅における介護予防プログラム実施継続に互助を用いた支援の検討2023

    • 著者名/発表者名
      菊池 有紀
    • 雑誌名

      日本在宅ケア学会誌

      巻: 26 ページ: 153-160

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 塚原 ゆかり(湘南医療大学 医療保健学部看護学科), 菊池 有紀, 岡 多恵2022

    • 著者名/発表者名
      都市在住の後期高齢者における介護予防と社会参加に対する興味・関心
    • 雑誌名

      保健の科学(0018-3342)

      巻: 64 ページ: 641-646

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 菊池 有紀(東京医療保健大学 千葉看護学部), 塚原 ゆかり2022

    • 著者名/発表者名
      福祉・医療の現場から コロナ禍を生きる都市部在住高齢者の社会的サポート・ネットワークと主体的活動の変化
    • 雑誌名

      地域ケアリング(1345-0123)

      巻: 24 ページ: 44-45

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] コロナ発生後における地域活動への参加交流に対する都市在住高齢者の意識(第1報)2023

    • 著者名/発表者名
      塚原ゆかり 菊池有紀
    • 学会等名
      日本在宅ケア学会学術集会第28回
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] コロナ禍の都市在住高齢者の主観的満足感と社会的サポート・ネットワークとの関連(第2報)2023

    • 著者名/発表者名
      菊池有紀 塚原ゆかり
    • 学会等名
      日本在宅ケア学会学術集会第28回
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] コロナ禍における都市部在住高齢者の社会的サポート・ネットワークと自主的活動の変化2021

    • 著者名/発表者名
      菊池 有紀、塚原 ゆかり
    • 学会等名
      第41回 日本看護科学学会学術集会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] コロナ禍における都市在住の前期高齢者と後期高齢者の考え方の変化 ―身体面、心理面、社会参加に焦点をあてて―2021

    • 著者名/発表者名
      塚原 ゆかり、菊池 有紀
    • 学会等名
      第41回 日本看護科学学会学術集会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2024-12-25  

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