研究課題/領域番号 |
21K11064
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 帝京科学大学 |
研究代表者 |
山田 正己 帝京科学大学, 医療科学部, 講師 (00882937)
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研究分担者 |
戸ヶ里 泰典 放送大学, 教養学部, 教授 (20509525)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2025年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2024年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 看取り / 看護小規模多機能型居宅介護 / 看護実践 / 高齢者 / 徴候や症状 / 緩和ケア / 自然死 / 看護多機能サービス / 日常生活ケア |
研究開始時の研究の概要 |
2030年に向けて高齢者の看取り場所の確保とケアの質保証が求められている。これまで国内外の研究ではがん終末期における症状緩和に焦点が当てられてきた。しかし、高齢者の自然な死のプロセスに応じた、看取りケアについては明らかにされていない。そこで本研究では自然な死の看取りを望んだ高齢者への日常生活ケアの質を保証することを目的として、看護小規模多機能型居宅介護において看護師が実践する「段階的に変化する心身の状態に応じた日常生活ケア」の方法と評価指標を明らかにし、尺度開発を目指す。また、積極的に看取り支援を行っている看多機の運営方法を参考に、自然な死の看取りのできる地域連携体制についても検討する。
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研究実績の概要 |
本研究は地域在宅における看取りの拠点となり得る看護小規模多機能型居宅介護(以下、看多機)において、高齢者が死に至る自然なプロセス(状態変化)に応じた日常生活ケアの目標・方法・評価の視点、家族への支援や介護職との協働、医師との連携について看多機の看護師へのインタビューから質的に明らかにする(第1段階)。それらをもとに看取り期の苦痛や不快を緩和するための看護実践モデルについて検討する。さらに、第2段階の量的調査において高齢者の死に至る概ね1ヶ月の期間に生じる徴候や状態変化に応じた適切なケア方法と評価指標について探索し、看多機を拠点として高齢者の死に至る自然なプロセスを支える看護実践モデルを開発する。 2022年度は高齢者の死亡前1ヶ月に生じる身体的徴候や状態変化に関する国内外の文献のスコーピングレビューを実施し、論文投稿および査読修正を行った(継続中)。第1段階の調査準備として看多機で看取りを行うための制度的課題について、訪問看護ステーションや介護老人福祉施設等での看取りとの比較の中で、既存の実態調査および制度の歴史的変遷から検討した。本研究で明らかにする測定概念について共同研究者とのディスカッションを定期的に実施した。しかし、予定していた看取りケアの実績のある看多機でのヒアリングは感染防止の観点から実施できなかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
全国的なコロナ感染拡大防止の観点から、看護小規模多機能型居宅介護において先駆的な看取りケアを実践している施設において、ヒアリングを実施できていない。そのため、第1段階の質的研究の実施施設の選定に至らず、計画の遂行が停滞している状況にある。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度は看多機における看取りの制度的課題について既存の実態調査報告、制度の歴史的変遷に関する資料などから明らかにし、第1段階の質的調査に向けて看取りケアを実施している看多機でのヒアリングを実施する。その上で調査実施施設を選定し看護職へのフォーカスグループディスカッション、介護職へのインタビュー調査等を実施する予定。それらのデータをもとに、第2段階の量的調査に向けた質問項目の精選等の準備および具体的な実施計画を確立する。
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