研究課題/領域番号 |
21K11069
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 森ノ宮医療大学 |
研究代表者 |
外村 昌子 森ノ宮医療大学, 看護学部, 教授 (20711980)
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研究分担者 |
川添 英利子 森ノ宮医療大学, 看護学部, 講師 (90568396)
白井 文恵 大手前大学, 国際看護学部, 非常勤講師 (50283776)
原 良昭 森ノ宮医療大学, 医療技術学部, 教授 (00426545)
吉村 弥須子 森ノ宮医療大学, 看護学部, 教授 (10321134)
蓮池 光人 森ノ宮医療大学, 看護学部, 准教授 (30760657)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 介護予防 / ICT / 高齢者 / 感染予防 / 介護予防教室 / オンライン |
研究開始時の研究の概要 |
我々は2015年より地域貢献とフレイル予防を目的とした介護予防教室を実施しており、介護予防教室を軸とした高齢者のコミュニティの新たな構築や拡大が生じた。その結果として、参加者のQOLの向上、介護予防効果を示してきた。新型コロナウイルス感染症の影響が長期化する中で、介護予防教室の利用高齢者が、外出を控え生活が不活発な状態により、心身機能が低下することが懸念される。このような状況を鑑み、地域在住高齢者に対し、感染予防対策を講じつつ医療大学の特性を生かし、情報通信技術を効果的に活用した継続可能なプログラムを開発し、効果を検証する。
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研究実績の概要 |
研究目的はコロナ禍における介護予防を推進するために、ICTを活用し感染予防に留意したオンライン介護予防教室プログラムの効果を評価することである。 介護予防教室開始時の参加者は女性21名、男性1名、年齢は75歳~90歳の大学周辺在住高齢者であり、対面またはオンラインで実施している。2022年6月より開始し、開催状況は対面教室を月1回、Zoom使用のオンライン教室を月に3回実施し、2023年5月で終了した。Zoom会議はスムーズな入室が可能となり、画面操作にも慣れてこられた様子であった。オンライン教室の内容は対面教室で実施している介護予防体操だけでなく、参加者の出身地であるご当地体操や高齢者ヨガ、脳トレゲーム、下肢運動、口腔体操などを実施している。また、参加者同士の近況を報告するの語らいの場ともなっている。 提供しているタブレットに格納した介護予防のプログラム(YouTube視聴)口腔体操、指体操、百歳体操なども各個人で視聴が継続されていた。 2023年5月終了時対象者は16名(男性1名、女性15名)であり、当初より6名が体調不良、転居等により中止となった。 研究開始前後の評価指標については、認知機能テスト(MOCA-J)に関しては変化はなく認知機能は維持されていた。また、握力は変化が無く、5M歩行は有意に低下した。基本チェックリストでは該当項目が減少し、日常生活動作などは向上がみられた。前後のインタビューでは「実施することで自分自身の可能性を見出した」「もっと取り組みたい」等肯定的な意見が多かった。継続できた要因として「研究実施者のサポートがあった」「わからないことをすぐに聞ける信頼関係が出来た」「参加者同士のコミュニケーションが深まった」などであった。これらの取集したデータを詳細に分析し、2024年度中に、論文作成、研究発表を実施する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
介護予防教室開始1年後の2023年5月時点で、対象者は16名(男性1名、女性15名)平均年齢は約78歳であった。6名が体調不良、転居等により中途脱落となった。 インタビューデータなどの分析に時間を要したため、当初の予定よりやや遅れが生じている。
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今後の研究の推進方策 |
介護予防教室実施前後のデータ(量的データ、質的データ)について、集団および個人における変化を詳細に分析する予定である。また、プログラムやZoom会議の使用方法、タブレット端末の活用方法なども検証する予定である。その後、論文を作成し投稿する。また、海外学会での発表を予定している。
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