研究課題/領域番号 |
21K11106
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
鈴木 圭子 秋田大学, 医学系研究科, 教授 (10341736)
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研究分担者 |
永田 美奈加 秋田大学, 医学系研究科, 講師 (10461716)
小原 育子 秋田大学, 医学系研究科, 助教 (90883687)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 高齢者 / 高齢者看護 / ソーシャル・サポート / 生活習慣 / 口腔機能 / 若年女性 / 調査 / 生活行動 |
研究開始時の研究の概要 |
我が国では、高齢化の進展に伴い、高齢期の健康維持や介護予防が重要な課題になっている。 高齢期においては活動性や日常生活を自立的に行うことが生活動作能力の維持につながることから、高齢者の日常生活行動に関与する要因を明らかにすることは重要である。 本研究では、楽観性のような思考や生活背景を含め高齢期の生活行動に関与する要因について検討する。
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研究実績の概要 |
高齢期には、身体機能の低下、健康上の問題、役割の変化、身の回りの大切な人との別れなど喪失体験を経験する機会が増加する。このような喪失体験から精神的健康状態が低下することがある。一方、高齢者の精神的健康には、家族・友人以外に地域の互助やかかりつけ医の医療職のサポートもプラスに作用する可能性がある。本研究では、地域に居住する要支援・要介護認定を受けていない高齢者における過去1年間の喪失体験と、主観的な心の健康状態の関連、及び地域における互助、かかりつけの医療機関の医療職への相談との関連を分析した。 分析の結果、全体では、過去1年間に自身の健康状態の悪化、経済的な困窮の増加、自身の役割がなくなったと回答した者に主観的な心の健康状態が良くない割合が大きかった。一方、地域の互助がよく行われていると回答した者に心の健康状態が良い傾向にあった。これらは独居・非独居を問わず同様の傾向にあった。性・年齢別での分析結果、健康状態の悪化、経済状態の悪化は、男女とも年齢を問わず主観的な心の健康状態との関連が認められた。役割の喪失は、男女ともに後期高齢者においてのみ有意な関連があった。喪失体験の中でも大切な人との死別、及び医療職への相談との関連は、今回の分析では有意ではなかった。 過去1年間の喪失体験と地域の互助は地域在住高齢者の精神的健康状態に影響すること、また、特に後期高齢者においては、高齢者自身が家庭や地域等で役割を担うことの重要性が示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
得られた調査結果の分析を行うことができたため.
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今後の研究の推進方策 |
調査を進め結果の分析を行うと共に、研究成果を公表する.
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