研究課題/領域番号 |
21K11114
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 札幌市立大学 |
研究代表者 |
菊地 ひろみ 札幌市立大学, 看護学部, 教授 (80433134)
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研究分担者 |
高橋 奈美 札幌市立大学, 看護学部, 准教授 (30452981)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 在宅療養者 / 医療依存度 / レジリエンス / スキル / 内的・個人的強さ / 促進的環境 / 修正デルファイ法 / 専門家パネル / 医療的ケア / 訪問看護 / 看護モデル / 在宅看護 / 在宅 |
研究開始時の研究の概要 |
在院日数の短縮化が一層進む中、医療処置を導入して在宅療養に移行し、医療的ケアと共にある生活の安定を取り戻している在宅療養者が数多く存在する。本研究の目的は、医療依存度の高い在宅療養者の退院直後から生活の再構築に至るレジリエンスを促進する看護モデルを創出することである。 これまでの科学研究費基盤研究で得た知見を基に3つの研究プロセスで実施する。①レジリエンスの要素を看護過程に従い構造化する。②構造化した構成要素の妥当性を専門家会議および量的研究等により検討する。③訪問看護事業所の参加を得て、アクションリサーチにより在宅看護実践への適用可能性を向上させる。
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研究実績の概要 |
2022年度に抽出した医療依存度の高い在宅療養者のレジリエンスを構成する12の概念について、2021年度のインタビュー対象者を紹介した訪問看護ステーション管理者にメンバーチェックを行った上で構造化した。この表面妥当性について、在宅看護CNS、訪問看護経験10年以上の在宅看護エキスパート、在宅看護学の研究者7名からなる専門家パネルにおいて確認した。12の概念を3つの上位概念に集約し、それぞれを検討した。①わが事として医療処置を捉え、自分の希望を周囲に伝えるスキルとコンピテンスは、医療処置の技術獲得および新しい情報や知識に対する意欲・収集能力と、周囲に自分の意向を発信し、フォーマル・インフォーマルな力を活用する力量をもって構成することを確認した。②病状を自覚しつつも周囲に感謝し暮らしに楽しみを見出す内的・個人的強さ、③急変しやすい療養者の在宅生活を支える促進的環境については、表面妥当性に関する修正意見は出されなかった。スキルとコンピテンスは処置技術の獲得と周囲への発信力・情報収集力の3つの概念で構成することを確認し、それぞれ①-ⅰ、②-ⅱ、①-ⅲとした。医療依存度の高い在宅療養者のレジリエンスは、③が基盤となり、①と②が相互に影響しって進んで行くプロセスと仮定することを確認した。また、研究成果を発信するためのサイトを立ち上げた。 2024年度は、生成したレジリエンス促進モデルについて修正デルファイ法により合意形成を図る。また、研究者サイトから研究成果を積極的に発信する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
COVID-19により停滞していた調査研究に一定の進捗が図られた。また、リモート会議が一般的な会議ツールとなり、専門家パネルにおいても対面会議と遜色ない意見交換が可能になった。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度は最終年度であり、2023年度の専門家パネルに、同様の選定条件を満たすエキスパートナースを3名から4名追加し、修正デルファイ法によりレジリエンスを促進する看護モデル案を確定させる。レジリエンスの構成概念に関する妥当性をRAND/UCLA Appropriateness Methodにより9段階で評定を依頼する。第1ラウンドで見解の一致を見ない項目についてはオンライン会議を設け、修正に向けた意見を集約する。その後第2ラウンドを行う。このプロセスを繰り返し、専門家パネルによる合意形成したモデルを確定させる。 調査期間は2024年12月末までとする。
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