研究課題/領域番号 |
21K11119
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 鹿児島国際大学 (2023) 東都大学 (2021-2022) |
研究代表者 |
塩満 智子 鹿児島国際大学, 看護学部, 准教授 (90468025)
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研究分担者 |
鶴田 来美 宮崎大学, 医学部, 教授 (30258983)
吉永 砂織 宮崎大学, 医学部, 准教授 (50560596)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 運動器 / 行動変容 / 保健指導 / 労働者 |
研究開始時の研究の概要 |
壮年期・中年期の労働者に対しては生活習慣病対策が中心に実施されているが、自覚症状がない段階では保健指導を実施しても行動変容につながりにくい現状がある。 行動変容を促すためには、対象にインパクトのある動機づけが必要と考える。近年、労働継続を困難にする要因として運動器疾患への関心が高まるなか、運動器健康の新たな指標である「ロコモ度テスト」には、生活動作に関する体力を評価できるため、身体の変化を実感しやすいといった特性がある。 本研究では、運動器の健康から生活習慣を見直し適切な保健行動へと導く、新たな職域保健指導プログラムの開発に取り組む。
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研究実績の概要 |
本研究では、壮年期・中年期の労働者を対象にロコモ健診及び保健指導を実施し、運動器の健康及び保健行動の実態を明らかにする。また、ロコモ度テストを活用した保健指導プログラムを作成し、生活習慣の見直しや保健行動を変容する動機づけの支援に繋ぐことを目的とする。 令和5年度は関東圏内2社の事業所にご協力いただき、6月に30-59歳のテレワーク労働者12名を対象に、テレワーク労働者の勤務や生活の実態、身体活動に関する意識、支援のニーズ等を明らかにするために、フォーカスグループインタビュー調査を実施した。インタビュー調査の結果を、社会生態学的モデル及びCOM-Bモデルを用いて分析し、テレワーク労働者向けの運動機能向上を目的とした保健指導プログラムを検討した。また、保健指導プログラムで使用する教材として、体操動画や生活改善講義動画等のオンライン教材を作成した。 作成したプログラムの効果検証を行うために、令和6年2月-3月にインタビュー調査に関東圏内1社の事業所にて、30-59歳のテレワーク労働者8名を対象に、プレテストを行った。 成果発表として、第34回日本疫学会学術総会、第94回日本衛生学会学術総会にて、一般演題のポスター発表を行った。 令和6年度は、5月から本調査を予定している。関東圏内の事業所にて、30-59歳のテレワーク労働者約120名を対象に、クラスターRCTを行い、プログラムの効果を検証する。結果の分析を行い、プログラムを完成させる。また、学会発表と論文投稿を行い、成果発表によって、プログラムの普及を行う。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究開始時にコロナ感染症の影響により、当初予定していた事業所での測定・調査を実施できなくなり、新たな事業所への研究協力依頼及び交渉に時間を要したため。
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今後の研究の推進方策 |
本研究は、職域におけるロコモ度テストを活用した保健指導プログラムの開発を目指している。 集団での調査・測定、対面での保健指導の実施を計画していたが、コロナ感染症の影響で、当初予定していた方法での実施が難しい状況となった。そのため、今後はオンラインも活用した保健指導プログラムとなるように、先行研究やインタビュー調査の結果から、健康教育の教材や保健指導の方法等を工夫した。 今後は、テレワーク労働者向けに作成した保健指導プログラムの効果検証を行い、プログラムの完成と普及を図る。
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