研究課題/領域番号 |
21K11123
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 東京工科大学 |
研究代表者 |
大木 正隆 東京工科大学, 医療保健学部, 教授 (00459166)
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研究分担者 |
浅海 くるみ 東京工科大学, 医療保健学部, 講師 (90735367)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 訪問看護師 / オンコール / 人生会議 / ACP / エンドオブライフケア |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、主として訪問看護師の夜間・休日オンコールにおけるケアが、在宅における療養者・家族の人生の最終段階における医療・ケアについての話し合いを意味する人生会議を支援する上で、具体的な医療・ケアの選択や療養場の選択等にどのような効果があるのかを、特に人生会議の必要性が高まる終末期ケアを基軸とした視点から明らかにする計画である。これにより人生会議の普及に向けて、訪問看護師の夜間・休日オンコールが担いうる役割を明確にすることは、訪問看護師の教育ツールに活用できるだけでなく、国民のための24時間365日を基盤とする地域包括ケアシステム構築の推進に貢献できると考えられる。
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研究実績の概要 |
本研究では、訪問看護師の夜間・休日オンコールに関する取り組みが、在宅における療養者・家族の人生の最終段階における医療・ケアについての話し合いを意味する人生会議を支援する上で、具体的な医療・ケアの選択や療養場の選択等に効果的に作用していることを、特に人生会議の必要性が高まる終末期ケアを基軸とした視点から明らかにする計画である。 2022年度は、2021年度に実施した文献レビューにより入手した文献を参考に、訪問看護師に使用するインタビューガイドを作成した。作成したインタビューガイドは大きく時期別(訪問看護開始前、訪問看護開始から間もない時期、安定していた時期、臨死期、グリーフケア)に分け、人生会議を進めていく中で配慮されている点等について確認できる内容のものとした。 また作成したインタビューガイドを用い、複数名の豊富な実践経験のある訪問看護師(病棟での臨床経験:6年~20年、訪問看護経験:3年~13年、役職:管理者~主任、対象者の全てが10事例以上の在宅での看取りの経験あり、また対象者の全てが数年に渡りオンコール経験あり)に対し、1人当たり1時間程度のインタビューを行った他、文献レビューから得られた根拠に基づく項目を精選し、人生会議における訪問看護師の実践の現状を把握するための調査票(案)を作成した。 さらに本研究の目的を達成するために、既存の信頼性・妥当性が確認されている評価尺度の活用可能性についても検討を重ねた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本年度は計画通り、前年度に実施した文献レビューにより入手した文献を参考に、訪問看護師に使用するインタビューガイドを作成することができた。また作成したインタビューガイドを用いて、複数名の豊富な実践経験のある訪問看護師へインタビューを行った他、文献レビューから得られた根拠に基づく項目を精選し、本研究の目的を達成するための調査票(案)を作成することができたためである。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、本研究の目的を達成するために作成した調査票(案)を、専門家会議、パイロットスタディ等にかけて、調査票(案)の妥当性の検証を行う予定である。 その後、妥当性の検証をした調査票を用いて、量的調査を実施し、訪問看護師の夜間・休日オンコールに関する取り組みが、在宅における療養者・家族の人生の最終段階における医療・ケアについての話し合いを意味する人生会議を支援する上で、具体的な医療・ケアの選択や療養場の選択等に効果的に作用していることを明らかにする予定である。
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