研究課題/領域番号 |
21K11135
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
岩瀬 靖子 千葉大学, 大学院看護学研究院, 講師 (20431736)
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研究分担者 |
鈴木 悟子 富山大学, 学術研究部医学系, 講師 (10780512)
石丸 美奈 千葉大学, 大学院看護学研究院, 教授 (70326114)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 災害 / 公衆衛生看護実践 / 倫理的課題 / 意思決定能力 / 教育手法モデル |
研究開始時の研究の概要 |
研究代表者は、先行研究において災害時の倫理的意思決定能力の育成を目的とした演習を導出するための枠組みとなる教育手法モデル案を作成した。 本研究は先行研究にて開発した「災害時の公衆衛生看護実践における倫理的意思決定能力育成を目的とした教育手法モデル案」の内容妥当性・実用性・有効性を検証し、実践に適用可能な教育手法モデルを開発することを目的とする。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は先行研究で開発した災害時の公衆衛生看護実践における倫理的意思決定能力育成を目的とした教育手法モデル(案)の内容妥当性・実用性・有効性を検証し、実践に適用可能な教育手法モデルを開発することである。 本研究は、3年間の研究期間で2つの研究で構成している。2023年度は、研究災害時の公衆衛生看護実践における倫理的意思決定能力育成を目的とした教育手法モデルVer.1の内的妥当性・実用可能性の検証に取り組むことを計画した。段階的調査として、国内外の災害時の公衆衛生看護実践における倫理的課題および倫理的意思決定能力に関する先行研究のレビューを実施し、レビューの知見からモデルの内的妥当性の検証を行い、モデルを精錬し実用可能性を検討することを計画した。レビュー結果より、災害時の倫理的課題の構造と影響要因(環境要因、組織要因、個人要因)の特徴を導出した。災害時の倫理的課題の構造としては、【保健医療福祉サービス提供の保証】を中核とし、【人的・物的資源の公平な分配】との対立等の倫理的ジレンマを包含し、さらにこれらの倫理的ジレンマに対する意思決定過程において、環境・組織・個人・社会要因による制約によって道徳的苦悩が生じ得る構造が導出された。 以上の特徴を踏まえ、本教育手法モデルの基盤となる災害時の倫理的意思決定能力に必要と考えられる【知識・技術・態度】の内容、すなわち、災害時に直面し得る倫理的課題および影響要因の特徴や必要な思考の枠組みについて精錬を行なった。2023年度は精錬したモデルの内容妥当性についてインタビュー調査の実施計画を検討した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
モデルの実用可能性について、災害支援経験のある保健師への意見聴取を行うことで、災害時に直面した倫理的課題を含む自身の経験が教育手法モデルで説明可能か、妥当性の検証を行うことを計画していたが、モデルの精錬に時間を要し当初の計画に遅れが生じた。
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今後の研究の推進方策 |
内容妥当性に関する調査の実施に向け早急に研究の推進を図る。 次年度は、災害支援経験のある保健師への意見聴取を行い、災害時に直面した倫理的課題を含む自身の経験が教育手法モデル(Ver.1)で説明可能か実用可能性の検証を行いモデル(Ver.2)を作成する。さらに、自治体の研修企画保健師に教育手法モデル(Ver.2)の活用を依頼し,研修の企画・実施・評価の一連の過程を実施し、その過程の経験から役立った点や不明瞭な点、改善点等に関する意見を聴取する。
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