研究課題/領域番号 |
21K11137
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 聖路加国際大学 (2022-2023) 山梨大学 (2021) |
研究代表者 |
射場 典子 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 准教授 (00258980)
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研究分担者 |
谷口 珠実 山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (10258981)
隈本 邦彦 江戸川大学, メディアコミュニケーション学部, 特任教授 (20422016)
横井 郁子 東邦大学, 看護学部, 教授 (90320671)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 高齢者 / 地域サロン / ナラティブ・コミュニティ / 語り合い / ACP / 人生の最終段階 / ナラティブ / 意思決定 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、当事者が主体となり、自らの生活課題や健康問題の解決・改善に取り組む当事者研究の考え方を参考にして、地域に暮らす高齢者が人生の最終段階まで「自分らしく生きる力」を育むナラティブ・コミュニティ(語り合いの場)づくりに取り組み、そのプロセスを評価することにある。 プロセスの評価は、研究者参加型アクションリサーチの方法論に準拠して行う。人生の最終段階を見据えた語り合いの場の生成過程と参加者の経験や変化をインタビューと参加観察によって記述・解釈し、ナラティブ・コミュニティの役割と意義を検討する。
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研究実績の概要 |
本研究は、地域に暮らす高齢者が最期まで自分らしく生きる力を育むために現存する地域高齢者サロンにおけるナラティブ・コミュニティ(語り合いの場)の生成に取り組むアクション・リサーチである。昨年に引き続き、参加者として課題解決に向けてアクションを計画する参加型アクション・リサーチを行っている。 2023年度は、covid19が5類感染症へと移行したため、それまで毎月時間を短縮して開催していたサロンを様子を見ながら、徐々にパンデミック前の開催時間に戻した。時間が短いと、サロンの目的である「語り合い」の時間が十分に取れず、参加者から「語り合いの時間が短い」ことへの不満や「今日は話せなかった人がいた。みんなが話せるようにしてほしい」という意見が見られた。一方で、このことは、定期開催し安定した参加者がいることが、関係性が深まる「場」として有効に機能しており、参加者同士が「語り合える関係性」へと変化してきたとも解釈できる。新規の参加者にとっても、その関係性から生み出される親密さや安心感はサロンの居心地のよさにつながっていると考えられる。時間を2時間としてからは2-3カ月おきに「語り合い」をメインにプログラムを組んでいる。テーマは「現役時代の話」、「日頃の楽しみや健康法について」、「今年の一字(私の場合)」、「もしものときのこと。自分にとって大切なことは何?」などであった。グループでもしバナゲームをしながら自分の大切にしていることを話す回は、「楽しかった」、「こういう話は中々できない」、「安心して語り合える場だから話せる」、「定期的に話したい」などの感想が見られ、参加者満足度はVAS(0-10)で9.8と過去最高の評価であった。 次年度は参加者へのインタビューを実施し、当事者の視点からナラティブ・コミュニティを考察する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本研究は、参加型アクション・リサーチであり、地域で開催されているサロンに参加し、高齢者の現状把握や変化の把握を行うものであるが、2021~22年度はcovid19感染症まん延のため、サロン開催を休止したり、開催に制限や影響があり、計画通りに進められていない。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度は、研究対象となっている地域高齢者サロンの開催を徐々にコロナ禍以前のスタイルや時間に戻してきており、今後は、研究計画に従い、参加者と共にプログラムを実施していくとともに、参加している高齢者のニーズや思い・考えを把握するためにインタビュー調査を行い、ナラティブ・コミュニティの様相を明らかにしていく。
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