研究課題/領域番号 |
21K11151
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
今井 一徳 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 講師 (40865440)
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研究分担者 |
岩田 欧介 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 准教授 (30465710)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 避難トリアージ / NICU / トリアージ / 災害 / 避難 / 病院避難 / シミュレーション |
研究開始時の研究の概要 |
24 時間高度な医療ガス・電子機器等に依存するNICU は災害に脆弱である。大規模災害時により多くの児を救命するには、搬送の可否を迅速に「トリアージ」し情報共有する必要がある。従来基準では非専門医には搬送順位を直接決定する事は困難で、児搬出の効率化に十分寄与しない可能性が指摘された。私たちは、搬送に必要な資源を定量的に評価するNICU Evacuation score(NES)を開発した。単施設および多施設でNESを反復収集し、big database を構築し、コンピューター上のシミュレーションを行う。本研究によって、多様な施設・患者・災害・人員に対して有用なトリアージを確立する。
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研究実績の概要 |
(1) 多施設共同研究への準備:令和4年度より、愛知県内の周産期母子センターに啓発を行い、NICUからの避難トリアージを臨床上の必要性から導入した。当初これに伴い、従来法のトリアージと新しく作成したトリアージの比較を前向き研究として実施予定であった。各研究機関との調整のうえ、本年度は研究はおこなわず、避難トリアージの臨床的な定着を目的に啓発活動を行った。令和5年度はこれらのデータを用いて後ろ向き研究を行うよう準備を進めているところである。 (2)災害医療従事者とNICU経験者間での検者間信頼性及び搬送集団とトリアージの関係性:30症例の模擬患者を作成し、google formをもちいて、NICU経験者とNICUの経験のない災害医療従事者にトリアージを実施してもらい、トリアージの結果が一致するかどうかの検証を行った。令和4年度内には解析は間に合わず、令和5年度への持ち越しとなった。回答量が多いため、研究参加者に謝礼としてQuoカードを用意した。令和5年度中に発送の予定である。 (3) トリアージ結果を用いたシミュレーション:前回収集した単施設のトリアージデータを用いて、避難シミュレーションを施行中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナ禍で多施設共同研究への参加依頼のための説明会、訪問が遅れたこと、多施設共同研究を前向き研究から後ろ向き研究へと研究方法を変更したことなどから、当初より予定がやや遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
(1)多施設共同後ろ向き研究 令和4年度分のデータを用いて多施設間で避難トリアージのスコアに変化・偏りがないかなどを検討する。本データを用いて避難シミュレーションを行いトリアージの特性を明らかにする。 (2) 災害医療従事者との検者間信頼性等 解析を進める。 (3) 避難シミュレーション (1) の基礎的研究としてシミュレーションを進める。
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