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口腔清掃と口腔機能向上を目的とした口腔ケアの効果の検討

研究課題

研究課題/領域番号 21K11155
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
研究機関北海道科学大学

研究代表者

大内 潤子  北海道科学大学, 保健医療学部, 教授 (00571085)

研究分担者 林 裕子  北海道科学大学, 保健医療学部, 教授 (40336409)
奥村 由美恵  北海道科学大学, 保健医療学部, 助教 (50736436)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
キーワード口腔ケア / 口腔機能 / 摂食嚥下 / 高齢者 / リハビリテーション
研究開始時の研究の概要

黒岩メソッド(2010)による口腔ケアは,口腔内を清浄にすると同時に,舌や表情筋を刺激し口腔機能を高めることを目的として開発された。本研究は,黒岩メソッドによる口腔ケアを実施することで,口腔機能が向上するのかどうかを検討する。2021年度は,まず,通常の口腔ケアを実施した場合の効果を検討する。2022年度から2023年度前半では,入院中の高齢者を対象とした黒岩メソッドの効果を,2023年度後半からは,訪問看護を受けている高齢者およびその家族介護者を対象に黒岩メソッドの効果を検討する。

研究実績の概要

本研究は、入院中および在宅療養中のセルフケアが困難な高齢者を対象に、看護師あるいは家族介護者が、口腔内清掃に加え口腔機能の維持・向上を目指す黒岩メソッドによる口腔ケアを実施することで、口腔機能が向上するのかを検討することを目的としている。しかし、新型コロナウイルス感染症の影響で、研究進度が大幅に遅れており、2023年度も医療機関でデータ収集することが出来なかった。そのため、地域の高齢者を対象とした口腔機能に関する調査を2つ実施した。
1つ目は、地域在住の生活が自立している高齢者における、社会活動への参加頻度と舌の運動機能の関連を検討したものである。地域の福祉センター等で募集した58名(男性10名、女性48名、平均年齢78.19歳、標準偏差7.87歳)を対象に、社会活動を身体活動・文化活動・地域活動の3種類に分類し、各社会活動への参加頻度とta音を1秒間に出来るだけ早く発音した回数であるオーラルディアドコキネシス(以下、ODKとする)との関係を検討した。その際、年齢、性別、下腿周囲長を統制した。その結果、身体活動への参加頻度とta音のODKとの間に有意な正の相関関係を認め、身体活動を中心とした社会活動への参加頻度が高い人ほど、舌の運動が良好であることが示唆された。
2つ目は、地域の自立高齢者の舌口唇運動の経年変化に影響を与える要因を検討したものである。地域の自立高齢者50名(男女25名ずつ、2024年時点の平均年齢77.78歳、標準偏差4.75歳)を対象に、コロナ禍前の2019年のODKを1としたときの2024年の測定値の比に関連している要因を検討した結果、年齢が高くなるほど、また、栄養状態が悪い高齢者ほど、2019年と比較し2024年のpa音とta音のODKの値が減少しており、舌口唇運動が低下している傾向が示された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

本研究の進捗が遅れているのは,新型コロナウイルス感染症の発生に伴う様々な規制と,その後の医療機関における人員不足や管理体制の変化が最大の理由である。2021年は,新型コロナウイルス感染症の流行により,研究協力機関は,感染対策に注力しなければならず,外部者の出入りは不可能であった。さらにゾーニングや退職者等により人員不足であったり,感染対策に伴う業務量の増加や病床管理の観点からも口腔ケアの評価に協力できる状態ではなかった。訪問看護ステーションも同様の状況であった。それは,2022年も続き,2023年5月に,5類感染症になった後も同様であった。また,研究者側も,行動制限が多かったり臨地実習等の在り方が変化し時間を要したことから,大学およびその所在地を離れることが難しくなったため,さらに,研究に大きな遅れが生じた。
このような状況のもと,当初の研究協力機関からは今後の研究協力は困難ということで回答があり,黒岩メソッドの導入から始めて,データを収集するという当初の計画の実施が不可能となった。それに伴い,計画の大幅な変更と,新たな研究協力機関の選定とデータ収集に向けた調整に時間を要し,当初の計画からかなり遅れているのが現状である。

今後の研究の推進方策

本研究の進捗が遅れているのは、新型コロナウイルス感染症の発生に伴う様々な規制と、その後の医療機関における人員不足や管理体制の変化が最大の理由である。2021年は、新型コロナウイルス感染症の流行により、研究協力機関は、感染対策に注力しなければならず、外部者の出入りは不可能であった。さらにゾーニングや退職者等により人員不足であったり、感染対策に伴う業務量の増加や病床管理の観点からも口腔ケアの評価に協力できる状態ではなかった。訪問看護ステーションも同様の状況であった。それは、2022年も続き、2023年5月に、5類感染症になった後も同様であった。また、研究者側も、行動制限が多かったり臨地実習等の在り方が変化し時間を要したことから、大学およびその所在地を離れることが難しくなったため、さらに、研究に大きな遅れが生じた。
このような状況のもと、当初の研究協力機関からは今後の研究協力は困難ということで回答があり、黒岩メソッドの導入から始めて、データを収集するという当初の計画の実施が不可能となった。それに伴い、計画の大幅な変更と、新たな研究協力機関の選定とデータ収集に向けた調整に時間を要し、当初の計画からかなり遅れているのが現状である。

報告書

(3件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2024 2022

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] 生活が自立した地域在住高齢者における社会活動と舌の運動機能との関連2024

    • 著者名/発表者名
      大内潤子,桑原奈波,本間みのり,澤村夏海,梅林秀行
    • 学会等名
      日本老年看護学会第29回学術集会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] コロナ禍における高齢者と家族の関係:地域在住高齢者における検討2022

    • 著者名/発表者名
      大内潤子,山本道代,松原三智子,奥村由美恵,宮田久美子,林裕子
    • 学会等名
      北海道公衆衛生学会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 地域在住高齢者のコロナ禍における食行動・食態度とその関連要因2022

    • 著者名/発表者名
      山本道代,中川亜弥,大嶋菜々,中村茉穂,大内潤子,林裕子
    • 学会等名
      北海道公衆衛生学会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2024-12-25  

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