研究課題/領域番号 |
21K11164
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
五味 暁憲 群馬大学, 大学院医学系研究科, 医員 (10325798)
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研究分担者 |
横尾 聡 群馬大学, 大学院医学系研究科, 教授 (00322206)
神戸 智幸 群馬大学, 医学部, 非常勤講師 (90649493)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2023年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2022年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2021年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | 嚥下障害 / 嚥下内視鏡検査 / ホワイトアウト / 咽頭収縮圧 / 嚥下圧 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,嚥下内視鏡検査において,嚥下の瞬間の咽頭収縮によって生じるファイバー光の反射(ホワイトアウト,WO)の明るさ(輝度)が,咽頭収縮の強弱で異なることに着目し,WOの輝度から咽頭収縮時の圧力(嚥下圧)を評価する方法を開発し,嚥下機能を数値化して評価できるようにすることを目標とする。圧センサーをファイバー先端に装着した内視鏡を用いて,被験者の嚥下動作を録画すると同時に,WOの瞬間の嚥下圧を計測し,WOの輝度を画像解析ソフトで計測,WOの輝度と嚥下圧との相関を統計処理し,WOの輝度から嚥下圧を算出する方法を構築し,WOを用いた嚥下圧の基準値の設定につなげることを目指す。
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研究実績の概要 |
摂食嚥下リハビリテーションにおいて,嚥下機能の評価は,訓練計画の立案および訓練の効果判定に重要である。内視鏡検査(videoendoscopic evaluation;VE)は嚥下機能評価のゴールドスタンダードの1つとされている。治療やリハビリテーションの効果を可視化できるVEであるが,VEは嚥下動作の瞬間が観察できない欠点もある。すなわち嚥下動作の瞬間,咽頭収縮により内視鏡レンズと粘膜が接触するため何も見えなくなり,その瞬間だけファイバー光の反射により観察中の画面が真っ白になる。この現象はホワイトアウト(white out;WO)と呼ばれる。一方,咽頭収縮が不良の場合,粘膜と内視鏡の接触が緩くなり,ファイバー光の反射が減るため,WOの明るさ(以下,輝度と記す)が低下することも知られている。この観点から,WOは咽頭収縮時の圧力すなわち嚥下圧(swallowing pressure;SP)の程度を評価するのに有用な現象であると期待される。 本研究は,内視鏡を用いた嚥下検査において,嚥下の瞬間の咽頭収縮によって生じるWOの明るさ(輝度)が,咽頭収縮の強弱で異なることに着目し,WOの輝度からSPを評価する方法を開発し,嚥下機能を数値化して評価できるようにすることを目標とする。 方法は,①圧センサーをファイバー先端に装着した内視鏡を用いて,被験者の嚥下動作を録画すると同時に,WOの瞬間の嚥下圧を計測する,②WOの輝度(単位;ルクス)を画像解析ソフトで計測する,③ホWOの輝度と嚥下圧との相関を統計処理し,WOの輝度から嚥下圧を算出する方法を構築し,④WOを用いた嚥下圧の基準値の設定につなげることを目指す。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本研究には,嚥下圧を計測する装置が必要である。鼻咽腔内視鏡は購入することができ,研究に必要な調査が可能な状態となっている。一方,新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う,精密機器の部品調達が困難な状況が続いていたため、センサー機器が手元に届くのが遅延し、最近になり計測が可能となる状態となった。被験者については、データ採取に伴う新型コロナウイルス感染症の懸念があり、想定通りの進行が妨げられた。これらが研究の進行を遅らせている原因である。
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今後の研究の推進方策 |
嚥下圧を計測する圧センサー付き鼻咽腔内視鏡が使用できるようになったことで,研究計画が進められると考えている。また,被験者を募り,十分説明の上,協力してもらう予定であるが、新型コロナウイルス感染症の懸念は今後も続くと思われるため、感染対策を十分に講じておく必要がある。 嚥下圧測定は非侵襲で計測手技も容易であるが,嚥下圧測定は鼻腔から内視鏡を挿入する操作があり,まったく侵襲性がないとは断言し難い。内視鏡挿入による違和感や鼻腔粘膜との接触による鼻出血の可能性などに留意する必要がある。そのため,被験者には十分な説明を行い,有害事象が起こったときの対処法を準備するとともに,被験者の選定には出血傾向のある患者や鼻疾患の患者の除外を行う必要があると考える。
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