研究課題/領域番号 |
21K11173
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 大阪公立大学 (2022-2023) 大阪府立大学 (2021) |
研究代表者 |
竹林 崇 大阪公立大学, 大学院リハビリテーション学研究科, 教授 (90780510)
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研究分担者 |
石井 良平 大阪公立大学, 大学院リハビリテーション学研究科, 教授 (40372619)
花田 恵介 大阪公立大学, 大学院リハビリテーション学研究科, 客員研究員 (50875987)
友利 幸之介 東京工科大学, 医療保健学部, 教授 (90381681)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 脳卒中 |
研究開始時の研究の概要 |
重度上肢麻痺に対する有効な治療方法については,動きが乏しい麻痺手をロボットが介助し,対象者がリハビリテーションを実施できるよう促すロボット療法や,コンピューターグラフィックや動画等を用いて,あたかも麻痺手が動いているよう錯覚させ,麻痺手の機能を向上させるメンタルプラクティス(MP)等の治療法が存在するが,決定的かつ有効な方法は存在しない.そこで,今回,脳卒中後に生じる重度の上肢麻痺に対し,ロボット療法の技術を応用したMPといった新たな治療方法を開発し,その妥当性とメカニズムをfunctional near-infrared spectroscopyにより検証する.
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研究実績の概要 |
イメージの脳波の状況を確認するために『ReoGo-Jの全介助モードを利用(運動イメージなし)』『ReoGo-Jの全介助モードを利用(運動イメージあり)』と『ReoGo-Jの起動 アシストを利用(随意運動)』の3点を実施した際の比較を行った。15名の検査及び脳波計測は終了した。2022年度までに取得したデータに対して、2023年度は,μ波のEvetnt-Related Desynchronization (ERD)やPost Movement Beta Reboundの成分が見られるか、脳波データとKVIQやメンタルクロノメトリーにおいて相関関係を確認し,イメージ能力 の差が結果に影響を及ぼすか解析を実施中である。これらの解析の中で、特にμ波のEvetnt-Related Desynchronizationについては、手を支配する領域において、『ReoGo-Jの全介助モードを利用(運動イメージなし)』および『ReoGo-Jの全介助モードを利用(運動イメージあり)』と『ReoGo-Jの起動 アシストを利用(随意運動)』を比べると、前者の2条件の方が、後者に比べ、μ波のERDの起こる頻度が高いことがわかった。2024年度は、それらの解析をさらに進め、特に『ReoGo-Jの全介助モードを利用(運動イメージなし)』『ReoGo-Jの全介助モードを利用(運動イメージあり)』について、時間周波数解析やその他パラメーターを確認した上での追加解析を実施し、その内容を吟味していく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
2023年5月まで、COVID19が2類相当であったため、それらの影響により、実施医療機関における臨床研究の進捗が大幅に遅れたために遅延した。また、データ取得後も、解析データが膨大であることや、新しい解析方法を試験的に実施しているために時間を要している。
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今後の研究の推進方策 |
データ自体は取得終了しており、現在は解析について検討を実施している。また、昨年度、解析用のパワーの高いPCも取得済みであり、これらを用いつつ、新しい解析方法を実施し、その結果も踏まえ、可及的速やかに終了後、速やかに論文執筆を行い、今年度中に終了する予定である。
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