研究課題/領域番号 |
21K11181
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
佐藤 隆夫 近畿大学, 大学病院, 教授 (70162443)
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研究分担者 |
井上 敬夫 近畿大学, 医学部, 助教 (00441006)
伊藤 龍生 近畿大学, 農学部, 教授 (40330245)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 緑茶 / カテキン / 高次脳機能障害 / 脳外傷 / 神経再生 / 酸化ストレス |
研究開始時の研究の概要 |
1.ラット脳外傷モデルを作製し,EGCG飲水群と非EGCG飲水群に分け,行動学的評価を行い,差異を比較する。
2.EGCG飲水群と非EGCG飲水群の脳外傷周囲脳組織について,神経再生に関わるmRNAおよびタンパク質の網羅的解析を行い,分子基盤を明らかとする。 3.EGCG飲水群,非EGCG飲水群の2群の損傷周囲部位より神経幹細胞を採取し,神経幹細胞の分化能,増殖能について比較する。
4.3で得られた神経幹細胞でのmRNAおよびタンパク質の網羅的解析を行い,神経再生の分子基盤を明らかとする。
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研究実績の概要 |
本研究の最終的な目標は,緑茶カテキン(エピガロカテキンガレート、EGCG)飲料を用いて脳外傷後に出現する神経幹細胞の神経再生及び修復に関わる因子を網羅的に調べ,高次脳機能障害発症抑制関連因子を明らかにすることである。脳外傷後の神経再生・修復を行う上で神経幹細胞の生存維持は重要である。脳外傷ラットモデルでのEGCG水溶液摂取(EGCG飲水)群と非摂取(非EGCG飲水)群との行動学的な形質の差異を明らかにし,行動学的表現型と神経幹細胞の生存,分化との関係について解析を行う。 申請者らはpneumatic control injury deviceを用いて10週齢ラットオスを用いて緑茶カテキン(エピガロカテキンガレート、EGCG)投与群、Contorol群に分け、脳に外傷を与えたラット脳外傷モデルを作製した。Control群とEGCG群での脳外傷部位で1,3,7,30日後の経時的に神経再生及び神経新生を確認するために切片を作製し、免疫染色を行った。経時的に神経細胞がアポトーシスを起こすことが明らかとなった。EGCG群ではアポトーシスが抑制された。また、そのアポトーシスの原因を調べるために酸化ストレスの影響を明らかにするために8-OHdG及び4-HNEも免疫染色を行った。Control群では大型の神経細胞に8-OHdGおよび4-HNEの陽性である両陽性細胞も有意な増加が見られた。しかしながらEGCG群では、Control群に比較し、8-OHdG及び4-HNE陽性陽性細胞の有意な減少が見られた。また、外傷周囲組織より経時的に採取した組織のMalondialdehyde (MDA)を測定した結果、Control群ではMDA量の有意な増加が見られたが、EGCG群では、Control群に比較し、MDA量の有意な減少が見られた。EGCGにより酸化ストレスが抑制されることが明らかとなった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
現在は、実験として概ね順調に進展している。動物実験モデル作製では、脳外傷後におこる動物の不慮の事故による損失が少ない。そのために、実験モデル動物を再作製する時間が取られずに順調に動物の供給ができている。また、遺伝子採取、タンパク採取においても実験モデルに余裕があるためにスムーズに実験が進捗している。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度は、最終年度であるためにWater maze 試験を行い、EGCG群の行動学的な変化を確認する。その確認した個体群より、遺伝子、タンパク質の抽出を行い、どの様な遺伝子、タンパク質が発現しているかを明らかにする。
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