研究課題/領域番号 |
21K11189
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 筑波技術大学 |
研究代表者 |
三浦 美佐 筑波技術大学, 保健科学部, 教授 (30612014)
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研究分担者 |
伊藤 修 東北医科薬科大学, 医学部, 教授 (00361072)
酒井 俊 筑波技術大学, 保健科学部, 教授 (30282362)
上月 正博 東北大学, 医学系研究科, 名誉教授 (70234698)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2025年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2024年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 血管内皮機能 / 毛細血管 / 基礎実験 / 臨床研究 / CKDモデルラット / 60歳以上の地域住民 / 末梢循環 / 局所運動 / 動物モデル / 局所の運動 / 炎症因子の抑制 / 至適運動条件 / 臨床実験 / マイオカイン |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の主題は,血管内皮機能改善のための至適運動の解明である.動脈硬化は,血管内皮機能障害を第一段階として,心機能障害・脳血管障害などの合併症罹患率増加,疾病重症化に関与する.一方,歩行などの有酸素運動により,骨格筋から分泌される生化学物質の作用を通じ,血管内皮機能の改善から動脈硬化の進展を予防するともされる.しかしながら,運動の部位や負荷量,どのくらいの期間が血管内皮機能の改善に最適なのかは不明である.したがって,骨格筋運動による身体諸機能への影響を,血管内皮機能系を中心に比較検証し,運動効率と時間効率,安全性から至適な運動方法を明らかにすることを本研究の目的とする.
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研究実績の概要 |
本年度は基礎実験と臨床研究の両面から運動が血管内皮機能に与える影響の有効性を確認した.基礎実験では,Wistar系正常ラットとCKDモデルラットを使用し,ラット前肢の運動の効果を比較検討した。その結果.正常群,CKDモデルラットの運動群では筋力は維持増強され,対照群では低下していた.これらのことより,血管内皮機能改善を通じ,身体機能に影響を与える可能性が示唆された. 臨床研究では,SBP:150.4±18.1 mmHg/ DBP: 93.1 ±11.0 mmHgである,67.1±5.8才(男性39%,糖尿病20%)の地域在住高齢者20名を対象としを対象とした.BIA法による体組成分析,CAVI・ABI,骨密度を測定し,座位で肘の屈伸運動を運動強度13RPE で1分間行った.末梢血管径と血流速度を測定し,末梢循環への即時効果と安全性を検討すること,さらには毛細血管の検査指標と血圧および身体組成関連指標との関連を調べることを目的とした.その結果,指先血流速度は295.8±172.2→507.7±173.μm/s(p<0.01)各測定パラメータ間の関連では,体脂肪量と指尖血管径にはr=-0.63(p<0.01)の関係が,指尖血管径と身体活動にはr=0.67(p<0.01),指尖血管径と骨密度にはr=0.61(p<0.01)の関係が認められた.SBPと骨密度にはr=0.52(p<0.05),身体活動と骨密度にはr=0.57(p<0.01)の関係が認められた.また,運動前の指先血管径と体脂肪量およびDBPとの間に重回帰が有意に認められた(p<0.01).今回の結果により,局所の骨格筋運動は短時間でも安全かつ有効に,血管内皮機能改善を通じ,全身に影響を及ぼす可能性が示唆された.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
概ね計画通りに進行しているため.
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今後の研究の推進方策 |
概ね順調に進展している.次年度以降は,動物実験の再現性と臨床研究の成果発表を主に進めていきたい.
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