研究課題/領域番号 |
21K11197
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 帝京平成大学 |
研究代表者 |
勝嶋 雅之 帝京平成大学, 健康医療スポーツ学部, 講師 (10720823)
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研究分担者 |
清水 栄司 千葉大学, 大学院医学研究院, 教授 (00292699)
中村 英輝 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (90885534)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 統合失調症 / 認知行動療法 / 遠隔 / 外来患者 |
研究開始時の研究の概要 |
統合失調症の国内患者数は70万人とされており、その有病率は約1%である。未治療者を含めると約100万人と推定され、非常に罹患者の多い疾患といえる。欧米では統合失調症に対する認知行動療法が陽性症状の軽減や対処技能の改善に効果が認められている。しかし本邦でのエビデンスは無いために、その実践は欧米に大きな遅れをとっている。本研究では、外来通院中の統合失調症患者に対する心理的治療として「ビデオ会議システムを使用した認知行動療法」 を実施し、従来の通常診療群を対照としたランダム化比較試験を行って、精神症状、疾患理解、QOL、等の改善について治療効果の優位性の有無を検討することを目的とする。
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研究実績の概要 |
欧米では統合失調症に対する認知行動療法が陽性症状の軽減や、対処技能の改善に効果があるとされ、治療ガイドラインにおいても推奨されている。しかし本邦ではエビデンスが無いためその実践は欧米に大きな遅れをとっている。本研究の目的は、外来通院中の統合失調症患者に対する心理的治療として「ビデオ会議システムを使用した認知行動療法」を実施し、通常診療群を対照としたランダム化比較試験(Randomized Controlled Trial:RCT)を行うことで、精神症状、疾患理解、QOL、等における治療効果の有無を検討することである。2021度は千葉大学附属病院にて精神科医師を対象としたリサーチミーティングにて本研究プロトコルを発表し、精神神経科外来患者の研究協力を依頼した。また千葉大学大学院医学研究院認知行動生理学教室の研究被験者募集サイトに公開し、他院通院中の被験者の募集も行った。また第47回日本認知・行動療法学会にプロトコルスタディとしてポスター発表を行い、本研究の新規性や期待される効果について言及した。さらに近隣の精神科病院・診療所・福祉施設にもチラシを配布して周知に努めた。本研究開始時には、介入後のフォローアップ調査を設けていなかったため、付随研究として追跡予後調査としてフォローアップ観察研究を2022年度に開始した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
近隣医療機関等へのリクルート協力依頼を行った結果、目標症例数を2022年度内に達成した。そのため現在のところ順調な研究の進捗であると判断した。また、付随研究として介入試験の1年後の追跡予後調査も2022年度に千葉大医学部の倫理審査承認され、観察研究として進めることができている。
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今後の研究の推進方策 |
2022年度内に臨床試験介入を完了した。2023年度は得られたデータの検討と統計解析を行ったうえで、それらの結果と考察を含めた研究報告を学会発表および英文誌に論文投稿する予定である。また、現在進行中のフォローアップ観察研究を年度内に完了させ、今回の遠隔認知行動療法の効果の持続に関する検証を行った後、論文等で公開する予定である。
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