研究課題/領域番号 |
21K11206
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 東京国際大学 |
研究代表者 |
金崎 雅史 東京国際大学, 医療健康学部, 准教授 (10707871)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | L-メントール / 呼吸困難 / 息切れ / 間質性肺疾患 / メントール / 空気飢餓感 / 呼吸努力感 / 精神的呼吸努力感 / L-menthol / MDP / 間質性肺炎 / Lーメントール |
研究開始時の研究の概要 |
間質性肺炎(IP)患者において息切れは主要な症状であり,運動耐容能,身体活動やQOLを悪化させる。しかし,間質性肺炎患者に対する息切れの緩和方法は限られている。息切れの産生には換気出力と求心性換気応答との間の乖離が寄与する。乖離是正のために低温センシング機能を持つ鼻三叉神経TRPM8に着目し,IP患者に対するTRPM8アゴニストであるLmenthol嗅覚刺激法による運動や吸気抵抗負荷時息切れへの緩和効果を検証する。
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研究成果の概要 |
間質性肺疾患(ILD)患者における吸気抵抗負荷呼吸によって誘発される吸気神経ドライブ(NRD)および呼吸困難の質と強度に対するOSMの影響を調査した.。OSMはL-メントール臭パッチを使用した。一方、プラセボはイチゴ臭パッチによる嗅覚刺激を使用した(OSP)。NRDは胸骨傍肋間筋筋電図活動を用いた。ShamおよびOSPと比較して、OSMは呼吸パターン/タイミングおよびNRDに変化をもたらさなかったが、空気飢餓感、呼吸不快感、吸気流量知覚を有意に緩和した。OSMは精神的呼吸努力感、呼吸努力感をプラセボと比べて有意に軽減した。OSMが吸気流の感覚を活性化し、ILD患者の呼吸困難の軽減に寄与した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
L-menthol嗅覚刺激による呼吸困難緩和効果が間質性肺疾患でも認められたことは、間質性肺疾患の呼吸困難緩和方法の一つとして確立される可能性が高く、より臨床に実装化しやすい様式での検討が望まれる。
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