研究課題/領域番号 |
21K11215
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
松岡 若利 九州大学, 大学病院, 助教 (70748003)
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研究分担者 |
賀来 典之 九州大学, 大学病院, 助教 (50600540)
赤星 朋比古 九州大学, 医学研究院, 教授 (20336019)
鉄原 健一 地方独立行政法人福岡市立病院機構福岡市立こども病院(臨床研究部), 臨床研究部, 診療科長 (50861522)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 筋肉量 / サルコペニア / マイオカイン / 超音波検査 / 大腿直筋 / PICS / 重篤小児患者 / 運動機能障害 / 筋力低下 |
研究開始時の研究の概要 |
小児の集中治療後に持続する運動機能障害は、小児の集中治療後症候群(PICS-p:postintensive care syndrome - pediatrics)の重要な要素である。しかし、PICS-pの実態は十分には把握されておらず、従ってリハビリテーションの効果も定まっていない。本研究は、重篤小児患者における小児集中治療室(PICU:pediatric intensive care unit)入室後の運動機能障害の実態とそのリスク因子の把握を行うことを第一とする。その上でリハビリテーションが重篤小児患者において身体的な長期機能予後の改善に結びつくかどうかを検討する。
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研究実績の概要 |
本研究は、重篤小児患者の筋肉量低下の実態把握とリスク因子の検索を目的とする。本研究により重篤小児患者における小児集中治療室(PICU:pediatric intensive care unit)入室後の運動機能障害の実態を把握することができれば、効果的なリハビリテーションによる長期予後の改善に結びつく可能性がある。 2021年より当院小児集中治療室(PICU)に入室し、48時間以上滞在した患者を対象として大腿直筋の横断面積を入室日、入室後3、7日目に測定した。筋肉量の評価として大腿直筋を対象とし、超音波検査で測定した。同時に、血液検査で入室日、入室翌日、入室後3、5、7日のマイオカイン(ミオスタチン、IL15など)を測定した。 大腿直筋の横断面積は、ほぼすべての患者で経時的に減少することを確認した。入室後3日の時点ですでに多くの患者の筋肉量が低下し、入室後7日の時点で低下が継続していた。また、患者のミオスタチンが大腿直筋面積と同様に入室後経時的に低下することがわかったが、一部の患者では相関しなかった。 意義:重篤小児患者において筋肉量の低下を実際に測定した研究は少なく、筋肉量と同時にマイオカインを測定した研究はない。今後、マイオカインのデータをさらに蓄積し、そのバイオマーカーとしての意義を検討する。また、筋肉量低下のリスク評価を行い、より効果的なリハビリテーションの導入につなげる予定である。
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