研究課題/領域番号 |
21K11216
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
|
研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
前田 知己 大分大学, 医学部, 准教授 (80264349)
|
研究分担者 |
小林 修 大分大学, 医学部, 助教 (30795604)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | general movements / 脳性麻痺 / 療育 / 自発運動評価 / 知的障害 / fidgety運動 / writhing運動 / 早産児 / general movement / 神経発達症 |
研究開始時の研究の概要 |
乳児期早期の自発運動 General Movements;GMs 評価を広く実践するシステムを構築する。GMs評価は脳性麻痺に代表される発達予後予測に有用な優れた評価法であるが、本邦では評価のトレーニングを受ける機会が少なく広く実践されていない。本研究成果は、多施設・複数の評価者が連携することにより、継続的な評価者のトレーニングと評価精度の向上を可能とする。さらに評価の質が担保される。研究を通じて収集された臨床情報、GMs記録とその評価、発達予後は、日本人のGMsアーカイブとして保存・公開し、本邦における新生児乳児期の自発運動に関する基礎・臨床研究の重要な基礎資料とする。
|
研究実績の概要 |
2023年3月から2023年7月にかけて、複数の評価者の判定を、過去の評価精度を基に個人の判定に重み付けをして集計し、多評価者による判定を決定することで、評価精度が高まるかを調査した。調査には16人参加し、うち6人はGM評価法講習会基礎コース受講済の評価者である。20個のビデオ(早産期writhing、満期writhinmg、修正3~4か月のfidgety期、それぞれ6,6,8個)から調査ビデオを構成した。 調査の結果、1)個人の判定精度。Writhing期は初期評価と2回目の判定精度に相関あり、2回目と3回目は相関は無かった。Fidgety期は2回目以降の判定精度が全員高かった。2)多評価者連携判定システムの設定および精度。前20問の評価精度で決定した重み付け係数を掛けて多評価者の評価結果を集計し、2/3以上の意見の一致をもって集団の判定とする。2/3未満の場合は保留とする。Writhing期で最も精度が高いのは、正解率80%以上の評価者のみ1点の条件で、集団での正解率75%、保留率21%、誤判定率4%であった。次いで正解率80%以上2点、66~79%で1点の係数の条件で、正判定率71%、保留率29%であった。保留判定になるのは正常か異常か判定が難しい記録が多かった。 Writhing期は直近の判定精度を基に評価者の判定に重み付けをする判定システムにより判定精度が高まることが確認できた。副次的な効果で、判定演習を繰り返すことで個人の判定精度が高まることも確認できた。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
調査は終了し、成果をまとめている。
|
今後の研究の推進方策 |
症例検討会を通じて、同様のアルゴリズムを用いた判定精度を検証する。
|