配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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研究実績の概要 |
中鎖脂肪酸(MCT)は, 骨格筋において酸化ストレス(ROS)の減少, 骨格筋の成熟を促すことが報告されているが, MCTの種類による作用の差異は明らかでない. 我々は, 3種類の異なるMCT、オクタン酸(C8, OCA)、デカン酸(C10, CEA)、ラウリン酸(C12, 4LAA)の骨格筋分化に対する影響をミトコンドリア品質管理と骨格筋分化の観点から検討した. 実験にはマウス骨格筋細胞株C2C12を用い, MCTを高濃度ならびに低濃度で前処理し, 分化誘導を行った. その結果, C8低濃度・高濃度ならびにC10低濃度において分化マーカーの誘導を認めた. さらにC8では、ミトコンドリア量は増加し、ミトコンドリア新生に関与するPGC-1α発現は亢進した. mitophagy関連タンパクであるPINK1, Parkin,LC3-ⅡはC8高濃度で増加し、さらにミトコンドリア形態を制御するDRP1も増加した. 以上より, 3種のMCTでは筋管細胞のミトコンドリアへの作用に差異が見られ、C8はミトコンドリアのターンオーバーを促進することで, 骨格筋分化に寄与することが示唆された.
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