現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
呼吸リズムに同期して動く模擬左手の視覚情報がラバーハンド錯覚現象に影響を与えることを明らかにし、これまでに原著論文として報告した(Kosuge M, Honma M, Masaoka Y, Kosuge S, Nakayama M, Kamijo S, Shikama Y, Izumizaki M. Respiratory rhythm affects recalibration of body ownership. Sci Rep. 2023 Jan 17;13(1):920. doi: 10.1038/s41598-023-28158-2.)。また、2023年度に実施した研究結果は、原著論文として投稿中である(Aging, not Parkinson’s disease, decreases a recalibration of body ownership caused by vision-respiratory interaction.)。これらのことは、呼吸運動の視覚情報が単純な視覚情報として処理されず、呼吸運動出力のフィードバックとしての機能を発揮しうることを示唆する。一方、Respiratory inductive plethysmographyの出力を利用して、ディスプレイ上に呼吸に同期したコンピューターグラフィックを提示するソフトウェアには課題があり、改良を継続していたが、改良が終了したところである。そのため、論文化した研究があるものの、研究の進捗がやや遅れていると判断した。
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