研究課題/領域番号 |
21K11230
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 常葉大学 |
研究代表者 |
山本 武 常葉大学, 保健医療学部, 講師 (50613981)
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研究分担者 |
縣 信秀 常葉大学, 保健医療学部, 准教授 (00549313)
天野 徹哉 常葉大学, 保健医療学部, 准教授 (10617070)
鈴木 伸治 常葉大学, 保健医療学部, 教授 (50393153)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 電気刺激 / 運動 / リハビリテーション / 理学療法 |
研究開始時の研究の概要 |
持久力の低下,呼吸・循環器の機能低下や痛みなどにより,運動機能低下の予防・改善に必要な強度で運動が実施できない理学療法対象者は多く存在する.運動の代替手段として骨格筋電気刺激療法が用いられているが,臨床応用には多くの課題がある.下肢筋全体を同時に収縮させることができるベルト電極式骨格筋電気刺激法では,これらの問題点を改善し,理学療法で実施する運動の代替となる可能性があるが,科学的根拠に乏しい.そこで本研究の目的は,下肢筋全体への電気刺激による筋肥大,全身のエネルギー代謝,糖代謝,脂質代謝,持久力への影響を明らかにし,十分な強度の運動を実施できない高齢者への適用を検証することである.
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研究実績の概要 |
2022年度は,電気刺激の刺激方法(代謝モード)を行った際に,酸素摂取量,血中乳酸濃度,血糖値にどのような影響を与えるのかを検証した. その結果,自転車エルゴメーター群は安静時と運動開始10分後,20分後,30分後,また運動終了後の40分後と比較した結果,酸素摂取量の平均値に有意な差が認められた.電気刺激群は安静時と運動開始後,運動終了後の測定時間で比較した結果,酸素摂取量の平均値に有意な差は認められなかった.電気刺激群と自転車エルゴメーター群における血糖値を比較した結果,全測定時間で電気刺激群が自転車エルゴメーター群よりも低値を示した.電気刺激群と自転車エルゴメーター群における血糖値の経時的変化は,電気刺激および運動開始後に安静時の平均血糖値より減少し,運動終了後に上昇する傾向がみられた.各群の経時的変化の比較に有意な差は認められなかった.電気刺激群と自転車エルゴメーター群における血中乳酸濃度を比較した結果,全測定時間で電気刺激群が自転車エルゴメーター群よりも低値を示した.電気刺激群と自転車エルゴメーター群における血中乳酸濃度の経時的変化は,電気刺激および運動開始10分後に増加した後,開始20分後に減少し,また,開始30分後に再び増加し,電気刺激および運動終了後10分後で減少し,20分後に緩やかに増加した.このように両群とも各測定管の増減幅は異なるが経時的変化を示す傾向であった. 電気刺激群では呼吸器系・循環器系に負荷をかけることなく自転車エルゴメーター群同様に糖代謝をエネルギー源として運動を行うことができると考えられた.この結果から,呼吸器系・循環器系の機能低下,痛みなど様々な要因により,運動困難な患者に対しても下肢全体への電気刺激をすることで運動の代替としての可能性があると考える.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
電気刺激の刺激条件によって,代謝系に与える影響が異なることが分かってきた.そのため,異なる電気刺激による効果を明らかにする研究を追加した. また,電気刺激の長期的な効果を検証する計画を立てていたが,COVIT-19の影響により被験者募集を十分に行うことができなかった.
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今後の研究の推進方策 |
今後は,電気刺激の刺激条件の違いによる効果を詳しく検証し,長期的な電気刺激の効果の検証を進めることとする.
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