研究課題/領域番号 |
21K11266
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 茨城県立医療大学 |
研究代表者 |
岸本 浩 茨城県立医療大学, 付属病院, 講師 (80270916)
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研究分担者 |
冨田 和秀 茨城県立医療大学, 保健医療学部, 教授 (00389793)
高田 和子 東京農業大学, 応用生物科学部, 教授 (80202951)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2024年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | リハビリテーション栄養 / 脳卒中回復期リハビリテーション / エネルギー消費量 / 片麻痺 |
研究開始時の研究の概要 |
脳卒中回復期の栄養状態改善はより良い機能回復と関連するが、これには、摂取エネルギー不足による筋肉を中心とした体タンパクの分解、逆にエネルギー過剰摂取による体重増加および体力的な負担増加、この双方を防ぐためのより綿密な栄養管理が必要である。本研究は、脳卒中回復期リハビリテーション患者において、日々の総エネルギー消費量を①自由生活下の消費エネルギー測定のゴールドスタンダードである二重標識水法を用いて測定した値を基準とし、②活動量計にて測定した身体活動量、③間接熱量計にて測定した安静時エネルギー消費量、④麻痺側運動機能障害の評価データなどにより簡易かつ正確にモニター可能とする。
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研究実績の概要 |
本学付属病院回復期リハビリテーション病棟に入院する脳卒中患者のうち、意識障害、著しい高次脳機能障害、心不全、肝機能障害、腎機能障害のないこと、を条件とし、研究参加に同意した患者を対象とし、二重標識水(DLW)法による総エネルギー消費量測定を実施した。2022年度は7名の参加希望者があり、そのすべての参加者において、DLW法(水素の安定同位体(2H)から なる2H2Oと酸素の安定同位体(18O)からなるH218Oを調製、DLWとし投与する。ベースライン尿を採尿の後、DLWを摂取、1、2、7、14日後に採尿を行う。検体は安定同位体比を質量比分析計により測定し、水素と酸素の安定同位体比の減衰により二酸化炭素排出量、酸素消費量を算出し最終的に1日総エネルギー消費量(dlw-TEE)を算出)が実施された。研究参加した各症例につき、片麻痺による機能障害の程度をFugl-Meyer Assessment(FMA)により評価し、スコアリングしている①。 各症例で間接熱量計により安静時消費エネルギー量(REE)を測定した②。 DLW法での測定期間中に、世界的に広く用いられ、研究実績も多 い身体活動量計であるActiGraph Link GT9X(ActiGraph, 米国)を用いて身体活動に要した消費エネルギー量(PAEE)を測定した③。 2022年は7例実施したが、2023年度から2024年度にかけ、20例程度実施し、DLWの結果を集積し、①②③の結果から回帰式を使って脳卒中回復期リハビリテーション中の消費エネルギーモニタリングが可能となるようにしていく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウィルス感染症の感染拡大により当院回復期リハビリテーション病棟全体の入院患者数が減少し、対象症例も減少してしまったため。
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今後の研究の推進方策 |
2023年4月現在では当院回復期リハビリテーション病棟の入院患者数は通常の状態に復して来ていると考えられるので当初の計画通り研究参加者を募り、研究を継続していく。
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