研究課題/領域番号 |
21K11289
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
村田 潤 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 准教授 (00304428)
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研究分担者 |
村田 伸 京都橘大学, 健康科学部, 教授 (00389503)
古後 晴基 令和健康科学大学, リハビリテーション学部, 教授 (90640821)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 手指感覚識別能力 / 手指皮膚血流量 / 手指触圧覚閾値 / 感覚障害 / 手指感覚識別 / 脳卒中片麻痺 / 手指感覚 / 手指触圧覚感覚閾値 / 点字解読作業 / 健常者 / 加齢性変化 / 脳卒中 / 皮膚体性感覚障害 / 点字解読 / 皮膚血流応答 / 脳組織酸素動態 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,感覚識別時の循環調節能を指標とする新しい客観的な感覚機能評価法の開発に向けた取り組みである.課題内容は,感覚情報処理時にみられる手指循環応答特性が感覚障害によって受ける影響を明らかにするとともに,感覚トレーニング介入による機能的回復と循環調節能の変化の関連性について解明する試みである.これらの研究課題を総合的に検討することによって,感覚障害の重症度,および治療的介入の効果を客観的・定量的に判定できる新しい感覚機能評価法の開発を推進するための基盤となる知見を得る.
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研究実績の概要 |
脳卒中にともなう身体機能障害では,運動麻痺以外にも50-85%の患者が体性感覚の機能障害を併発すると報告されている.中枢神経疾患にともなう感覚機能の異常も感覚情報処理時にみられる循環調節機能の特性変調に関連する可能性があるとともに,感覚障害の重症度と関連があるかもしれない.そこで本研究では,点字解読経験のない脳卒中片麻痺者16名でみられる手指感覚識別時の手指皮膚血流量の変動と感覚障害の重症度の指標となる手指触圧覚閾値との関連性について検討した.手指感覚識別課題として点字解読課題を用い,課題遂行時の手指皮膚血流量の応答特性を麻痺側と非麻痺側の両方で計測した.さらに,手指感覚閾値の測定にはSemmes-Weinstein Monofilamentsを使用し,麻痺側と非麻痺側の示指を測定部位とした.結果として,Semmes-Weinstein Monofilamentsを使用して測定された麻痺側,および非麻痺側における示指の触圧覚閾値はそれぞれ3.89±0.76 log・force,3.00±0.38 log・forceであり,麻痺側において高値を示した.さらに,麻痺側の手指触圧覚閾値と点字解読時にみられる血流応答量の間には正の相関関係(rs=0.55, p<0.05)が認められた.これらの研究成績は,中枢神経疾患にともなう感覚機能の異常は手指触圧覚の感覚感度減弱に影響を及ぼすとともに,その感覚障害の重症度は感覚識別時の循環応答特性の変化に反映する可能性が示唆された.
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