研究課題/領域番号 |
21K11292
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
中川 周士 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (30643382)
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研究分担者 |
新井 祐志 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (50347449)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 関節リウマチ / 低酸素 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究はRAに伴うサルコペニアに対して、分子生物学的手法を用いてHIF-1αの発現を調節し、従来よりも強力かつ安全な運動療法を開発することである。これまでの運動療法はRA患者の関節炎の状態に応じてリスクを懸念しながら運動量や強度を調節をする必要があった。本研究は運動強度を変えることなく、HIF-1αに着目し分子生物学的手法を併用した安全な運動療法をリハビリテーション治療に応用する極めて独創的な研究である。
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研究実績の概要 |
関節リウマチ(rheumatoid arthritis; RA)に対する薬物治療はパラダイムシフトを迎え関節炎の寛解が得られるようになったが、依然としてサルコペニアの罹患 率が高くRA患者のADL障害の大きな要因となっている。運動療法はサルコペニアに対する有効なリハビリテーション医療であるが、RA患者に対して十分なトレー ニングを行うことは難しい。しかし関節リウマチ患者への適切な運動療法の方法については明らかにされていない。低酸素環境で誘導される低酸素誘導因子 (hypoxia inducible factor; HIF-1α)が関節炎モデルに与える影響について検討した。RA滑膜細胞株を用いて1%の低酸素環境で72時間まで培養した。低酸素 環境でHIF-1αの遺伝子発現が経時的に増加したが,48時間以降増加しなかった。PHDの発現は72時間まで経時的に増加した。TNF-α,IL-1βおよびIL-6の発現は 1時間で一過性に増加したが,3時間以降で定常酸素環境においたコントロールより減少した。HIF-1αの蛋白発現は一過性に増加したが,12時間以降で減少し た。以上の結果から持続的な低酸素環境はin vtiroで滑膜細胞に対して抗炎症効果を有することが明らかになった。次にラット関節炎モデルを用いて低酸素環境で飼育を行ったところ、定常酸素環境で飼育した群に比べて足部腫脹が優位に軽度であった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
動物関節炎モデルに対する低酸素環境の影響が明らかにすることができたため
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今後の研究の推進方策 |
HIFの抑制実験や動物関節炎モデルに対する組織学的検討を行っていく予定である
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