研究課題/領域番号 |
21K11300
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 新潟医療福祉大学 |
研究代表者 |
久保 雅義 新潟医療福祉大学, リハビリテーション学部, 教授 (50460332)
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研究分担者 |
高林 知也 新潟医療福祉大学, リハビリテーション学部, 講師 (00780339)
須田 裕紀 新潟医療福祉大学, リハビリテーション学部, 講師 (20567200)
江玉 睦明 新潟医療福祉大学, リハビリテーション学部, 教授 (20632326)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 扁平足のタイプ / インソール / 足部内運動 / 足部内モーメント / 足部障害 / リスフラン関節 / 扁平足 / Rigid / Flexible / ランニング |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は扁平足をRigidとFlexibleにタイプ分類し,障害発生に関与する①足部内の動きと②力学的負荷の違いを調べ,タイプ別に③治療介入前後で足部内の動きと力学的負荷を減少できるかを検証する.最終的に,扁平足のタイプ別に基づく足部障害の発生機序と治療法を解明する.本研究で扁平足のタイプ別に基づく足部障害の発生機序と治療法が解明できれば,不明であった治療が奏功しない扁平足者に対するブレイクスルーになる.さらに,本研究の成果により,扁平足に起因する足部障害の予防法考案に繋げるための橋渡しの研究になる.
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研究実績の概要 |
本申請課題は,扁平足をRigidとFlexibleの2つのタイプに分類し,扁平足のタイプによって足部ランニング障害の発生機序および治療法が異なるかを解明するものである. 初年度の2021年度は運動学的観点から扁平足と正常足でランニング中の下肢の運動連鎖を検証し,2022年度は運動学的観点からから扁平足と正常足で足部内のモーメントを検証した.この研究データは学会にて発表済みである(2023年度・第10回日本スポーツ理学療法学会学術大会).2023年度はこれまでの正常足と扁平足,さらには扁平足の違いがインソールによる治療に効果があるかを検証する研究であるため,分担研究者と田村義肢製作所(@新潟)の義肢装具士とミーティングを複数回実施した.ミーティングにより,詳細なインソールの作成方法を決定できた.内容としては,義肢装具士がトリシャムと呼ばれるアイテムで足型を採型し,CADおよびCAMシステムを用いて扁平足者のオーダーメイドインソールの作成に着手した.現在,扁平足者4名のインソールの作成が完成している.現在,このインソールを用いて,実際にモーションキャプチャーと床反力計を用いてランニング時の下肢関節運動や運動力学,さらには下肢筋活動をアウトカムとして検証している.筋活動には内在筋も測定するため,購入したミニセンサー(Delsys,インターリハ社)も使用している. 現在もインソール作成に着手しており,3名のリクルートが終了している.今後,インソールの作成と実験データの取得を並行して実施していき,扁平足のタイプによってインソールの治療効果があるかを調べる.この検証後,本年度の課題である運動療法の効果についても検証していく.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
扁平足のタイプの基準値は既に論文が掲載され,タイプ分類する準備は整っている.インソールのも4名の作成が終わり,現在新たに扁平足者のリクルート中かつ実験も進めている段階であるため.
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今後の研究の推進方策 |
今年度は運動療法により扁平足のタイプ別での治療効果を進めていく.運動療法にはshoert footエクササイズと呼ばれる内在筋トレーニングを用いる.このトレーニングは多くの先行研究においてエビデンスの高い運動療法であり,選択的に内在筋を賦活させることができる.このエクササイズを扁平足者のrigidタイプとflexibleタイプに適用し,タイプによって効果が異なるかを明らかにしていく.
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