研究課題/領域番号 |
21K11302
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 大阪電気通信大学 |
研究代表者 |
細野 剛良 大阪電気通信大学, 医療健康科学部, 教授 (60294104)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 新生児脳症 / マウス・モデル / 環境エンリッチメント / 行動実験 / 体温 / 生育環境 / ステロイド脳症 / マウス / 高環境温度 / 低環境温度 / ステロイド / ベタメタゾン / 幼若動物 / ラット / 行動試験 / 低体温 / 行動評価 |
研究開始時の研究の概要 |
新生児脳症モデルの長期予後への低体温と成育環境の影響の時系列行動実験解析により解明する。重篤な脳性麻痺や知能障害を後遺症に残す新生児脳症に対し、低体温療法が実施されているが未解明の点が多い。モデル実験により温度や運動行動の効果を確認し、予後改善への情報提供を行う。ヒト新生児脳症の動物モデルを低温環境におき、その後の成長中・成長後の運動能力・知能の改善の程度を時系列的な行動実験によって解明する。また発育発達中の積極的な行動・活動を促す環境エンリッチメントを置き、それらの脳障害の改善への治療効果を検討する。
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研究成果の概要 |
マウス新生仔脳症モデルに対する脳症負荷時の低体温と生育環境の影響について検討した。低酸素脳症負荷時に低環境温度とすることによって、マウスの脳症の程度を軽減することができる。また、脳症負荷にはステロイドの投与も有効である。また、今回、ステロイド投与を行ったが、その際に環境温度を下げることは脳症の程度に影響する。生育環境内に種々の環境エンリッチメントを設置することによって、受動回避テスト、懸垂テストによって評価される運動・知能能力の改善がみられた。動物飼育の際に環境エンリッチメントの設置が推奨されているが、それらは脳症モデルの生育や実験結果に影響を与えることを考慮する必要がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
動物を用いて、運動・知能発育に影響する要素を検討する場合、低酸素負荷、ステロイド投与などの方法が有効である。また、動物飼育の際に推奨されている環境エンリッチメントの使用は、動物の運動・知能能力を変容させる可能性がある。本研究成果は、マウス脳症の研究において、環境エンリッチメントが結果を変容させることを示している。環境エンリッチメントの使用の際には、十分にその効果を、検討・考慮する必要があることが示された。
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