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慢性腰痛のプライマリケア向上のための心理的スクリーニング手法の構築

研究課題

研究課題/領域番号 21K11316
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分59010:リハビリテーション科学関連
研究機関東北福祉大学

研究代表者

田邊 素子  東北福祉大学, 健康科学部, 准教授 (30513618)

研究分担者 庭野 賀津子  東北福祉大学, 教育学部, 教授 (30458202)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
キーワード慢性腰痛 / 心理的スクリーニング / fNIRS / プライマリケア / パーソナリティ評価 / fMRI
研究開始時の研究の概要

本研究の概要は、慢性腰痛の複雑な病態を明らかにするため、腰痛有訴者が増加する中高年の成人に対して腰痛に関連した脳機能計測、腰痛症状の長期化に影響する心理社会的要因のうち個人特性に着目した評価を行い、個人特性が、腰痛症状と脳活動の変化にどのように影響するか経時的に検証することである。この結果から腰痛が長期化する病態や因子を明らかにすることにより、慢性腰痛の心理的スクリーニング手法を確立させ、腰痛予防のプライマリケア向上をめざす。

研究実績の概要

本研究は腰痛有訴者が多い保健衛生業者の中高年の成人に対して腰痛に関連した脳機能計測および腰痛症状の長期化に影響する心理社会的要因のうち個人特性を評価し、個人特性が腰痛症状と脳活動の変化にどのように影響するかを経時的に検証し心理的スクリーニングを構築し、腰痛のプライマリケア向上にを促進することである。
研究開始3年目の令和5年度では。学内教職員の保健衛生業者を対象としたパイロット計測による腰痛刺激の有無によるfNIRS計測による脳活動の差異および性格傾向と関連する脳活動に関して国内学会にて報告した。新型コロナウイルス感染症の5類移行に伴い、大学外部の保健衛生業者の学内施設への入所手続きが簡略化され、研究参加が容易となることから円滑なリクルートおよび計測を計画していた。しかし、計測場所である施設で工事が開始され、工事期間は騒音および暖房等の空調設備が使用できずfNIRS計測が困難であった。また、工期終了が年度末かつ時期が不確定であることから外部者の計測調整の目途が立たない状態であった。そのため学外の保健衛生業者での計測に遅れが生じた。
一方、所属施設のMRI装置の運用が令和6年3月で終了することから、今後の研究課題と考えていた脳深部を含めた全脳の計測について、施設工事完了後の短期間で調整可能な大学生を急遽リクルートし、fNIRS計測と同様の腰痛に関わる刺激条件でのfMRI計測および質問紙調査を実施した。計測データの解析を進めており令和6年度に学会発表を予定している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

令和4年度までは所属施設の感染対策レベルが厳格であり計測が困難な状況であったが、fNIRS計測の刺激作成やシークエンスの確定、心理尺度の作成、倫理審査の承認、パイロット計測を実施した。対象者のリクルートを行い実際の計測を行うため、他研究との機器使用時期の調整後に計測を行う予定であった。計測時期に急遽、施設の工事が長期に行われ計測に必要な静寂な環境の確保と冬季の暖房の使用がかなわず、外部の保健衛生業の対象者での計測が実施できない状況であった。
一方、所属施設のMRI装置が令和6年度末までの運用と決まり、かねてから脳科学的な検証が必要と考えていた脳深部の計測について本施設では最後の機会であった。そこで工期完了次第、本研究のfNIRS計測と同様の刺激条件にて学内の学生を対象にfMRI計測を優先的に計画し実施することとした。年度末の施設の工事完了後、リクルートも含め集中的なスケジュールでfMRI計測および質問紙調査を実施し完了することができた。

今後の研究の推進方策

研究開始4年目の令和6年度は、学外の保健衛生業者でのfNIRS計測を行う。得られた結果により、年度後半の学会発表および論文執筆と掲載を目指す見込みである。多施設縦断調査では保健衛生業者のリクルートを進め当初計画の予定数を目指し初回、3か月後の調査を行う計画である。これらの計測から腰痛症状と心理社会的要因を明らかにし、脳機能計測および性格傾向の腰痛への影響から、スクリーニング手法を確立してゆく。

報告書

(3件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2024 2023 2022 2021

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] マスク装着顔の表情の認知時における脳活動 ーfNIRS計測による検討ー2024

    • 著者名/発表者名
      田邊素子 庭野賀津子
    • 雑誌名

      感性福祉研究所年報

      巻: 第25号 ページ: 25-29

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 腰痛刺激時の脳血流反応と性格傾向 ー腰痛有無での検討ー2022

    • 著者名/発表者名
      田邊 素子、庭野賀津子
    • 雑誌名

      感性福祉研究所年報

      巻: 28 ページ: 35-42

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 腰痛に関連した刺激条件における脳活動 ー成人期女性での計測-2023

    • 著者名/発表者名
      田邊素子、庭野賀津子
    • 学会等名
      第60回日本リハビリテーション医学会学術集会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 慢性腰痛における心理社会的要因と脳機能計測 -機械学習による予測分析の試行-2022

    • 著者名/発表者名
      田邊素子、庭野賀津子
    • 学会等名
      第27回日本基礎理学療法学会学術大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 腰痛に関連した脳血流反応と性格傾向との関連 ―腰痛症状の有無での検討―2021

    • 著者名/発表者名
      田邊 素子、庭野賀津子
    • 学会等名
      第51回日本臨床神経生理学会学術大会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2024-12-25  

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