研究課題/領域番号 |
21K11320
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 東京工科大学 |
研究代表者 |
忽那 俊樹 東京工科大学, 医療保健学部, 准教授 (60805563)
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研究分担者 |
渡部 祥輝 東京工科大学, 医療保健学部, 講師 (30838107)
小坂 志保 東邦大学, 看護学部, 准教授 (60634665)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 腎臓リハビリテーション / コア・コンピテンシー / 教育 / オンライン / 慢性腎臓病 / 透析 / 動画 / 運動 |
研究開始時の研究の概要 |
腎臓リハビリテーションは、慢性腎臓病者の健康寿命に貢献できる手段として注目を集めている。しかし、その標準的な教育手法は確立されておらず、腎臓リハビリテーションを実施できる人材が不足しているため、全国の慢性腎臓病者へ恩恵が行き渡っているとは言い難い。 そこで我々は、本研究において、オンライン教育を含めた腎臓リハビリテーションの教材を開発するのとともに、医療系学生や現職の医療者に対する教育効果を検討することで、効果的に実践できる腎臓リハビリテーションの標準的な教育戦略を構築する。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、腎臓リハビリテーションのコア・コンピテンシーを解明したうえで、オンラインを用いた持続可能な教材を作成し、その教育効果を検討することで腎臓リハビリテーションの標準的で効果的な教育ストラテジーを構築することである。 2023年度には、前年度から準備していた動画作成を実行に移し、オンライン上で一般公開することができた(日本腎臓リハビリテーション学会の公式チャンネル)。主に腎臓リハビリテーションを自施設でこれから開始しようとしている医療職が利用しやすいようなテーマを選定し、その分野で専門的に活動している研究者・臨床家(理学療法士、看護師)とともに動画コンテンツを作成した。今後も引き続き、医師や栄養士が作成した動画を加えていき、動画コンテンツを充実させていく予定である。さらに、書籍や動画といった教材の教育効果を検討する前に、理学療法士養成校を対象とした腎臓リハビリテーションの卒前教育に関するアンケートを実施した。その結果を解析・論文化し、医学雑誌に採択・掲載された。 上記活動と並行して、腎臓リハビリテーションに関する講演(学会、講習会)や総説論文の執筆を実施した。講演では、腎臓リハビリテーションにかかわる複数の医療職に対して、慢性腎臓病患者に対する運動療法の理論や実践方法について具体的に伝達した。総説論文では、慢性腎臓病患者のフレイルの評価方法や身体機能の現状、そして機能低下に対する対処方法について執筆した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
オンラインを用いた持続可能な動画教材を国内研究者・臨床家と協力して作成し、一般公開することができた。また、腎臓リハビリテーションの卒前教育に関する研究成果を学術論文として公表することができた。一方、学生や現職者に対する腎臓リハビリテーション教育の検討については、対象者の選定と実施の調整に時間を要している。それにより、教育効果の検証までには至っていないため、次年度の実施課題となる。
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今後の研究の推進方策 |
学生や現職者に対する腎臓リハビリテーションの教育方法を再検討する。そのうえで、実際に作成した教材(書籍、動画)を用いて腎臓リハビリテーションについて教授し、その教育効果を検証する。
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