研究課題/領域番号 |
21K11324
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 中部学院大学 |
研究代表者 |
三上 章允 中部学院大学, 看護リハビリテーション学部, 教授 (40027503)
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研究分担者 |
笠野 由布子 中部学院大学, 看護リハビリテーション学部, 准教授 (00512823)
藤田 良樹 社会医療法人大道会(神経リハビリテーション研究部), 神経リハビリテーション研究部, 研究員 (40869723)
山田 良 社会医療法人大道会(神経リハビリテーション研究部), 神経リハビリテーション研究部, 研究員 (70817098)
千鳥 司浩 中部学院大学, 看護リハビリテーション学部, 教授 (80454297)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 姿勢制御 / 転倒 / 方向転換 / 脳卒中 / 神経科学 |
研究開始時の研究の概要 |
脳卒中片麻痺患者では、立位姿勢からの方向転換時に転倒のリスクが高まることが知られており、方向転換において頸部が回旋することで重心動揺の増加することが予想される。一方、健常者では頸部回旋時に回転角速度が増しても重心動揺は増加せず、姿勢は安定している。 本研究では、健常者において方向転換時に立位姿勢保持のために機能する緩衝作用、および、脳卒中片麻痺患者における方向転換時の上記緩衝作用破綻の詳細を明らかにする。それらの結果に基づき脳卒中片麻痺患者において緩衝作用を修復し転倒防止を目指すリハビリテーション・プログラムの開発を目指す。
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研究実績の概要 |
脳卒中片麻痺患者は、しばしばベッド・車椅子間の移乗動作、歩行時の方向転換などの日常動作場面で立位バランスが不安定になることを経験する。その様な場面では、視線の移動、頭部の回旋、体幹の回旋が立位バランス不安定の契機となっていることが多い。そこで、本研究では、方向転換時に姿勢を安定させるために健常者がどのような戦略をとり、また、脳卒中片麻痺患者では健常者とのどのような違いから転倒リスクが高まるかを明らかにすることを目的とした。 令和3年度は、研究遂行に必要なシステム構成を実現し動作確認を行うとともに、健常者を対象に、立位条件で、視線移動時および頭部回旋時における重心動揺、額部・胸部・腰部・左右大腿部の加速度変化、眼球運動および脳血流を測定した。令和3年度は立位条件で水平方向に移動のない条件であったが、令和4年度は日常動作に近い歩行時の方向転換における頭部回旋と視線移動の関係を解析した。健常者は方向転換の指示により足元に視線を移し、つぎに視線を方向転換する方へ移動し、その後頭部を回旋した。また、令和4年度は脳卒中片麻痺患者および歩行障害のある神経系疾患患者において立位姿勢バランスと体位回旋の経時的評価を行った。脊髄小脳変性症者においては歩行の改善に伴い、胸郭と骨盤の加速度変化が相互に同位相(同じ方向)から逆位相(逆方向)へと変化した。一方、脳卒中患者においては同位相が強まる対象者や逆位相へ変化する対象者がおり、特に歩行レベルが高い対象者ほど逆位相になることが示唆された。これらの研究成果の一部は学会報告を行った。 全体として令和3年度にできなかったいくつかの測定を実現できたが、新型コロナ・ウイルスの感染拡大に伴う大学および病院での研究の制約は令和4年度も継続し、研究の遂行は予定よりも遅れがちであった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
令和4年度は、健常者において日常に近い歩行時の方向転換条件での測定を行った、また、脳卒中片麻痺患者および歩行障害のある神経系疾患者を対象として立位条件で測定を実施した。これら2つの条件での測定は令和3年度には実現できなかった測定であり、令和4年度の成果である。しかし、新型コロナ・ウイルス感染症の蔓延状況は令和4年度も改善せず、協力病院への部外者立ち入りの禁止も継続されており、測定できた症例は限定的であった。
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今後の研究の推進方策 |
令和5年度は,脳卒中片麻痺患者を対象とした立位条件での測定症例を増やすとともに、歩行条件での測定を目指す。健常者の測定では、歩行条件で額部・胸部・腰部・左右大腿部の加速度変化、眼球運動および脳血流の同時記録を目指す。 令和5年度は当初計画の最終年度に当たるため、できる限り今年度中にまとめられるように努力する予定である。
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