研究課題/領域番号 |
21K11327
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 神戸学院大学 |
研究代表者 |
松原 貴子 神戸学院大学, 総合リハビリテーション学部, 教授 (30294234)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 疼痛 / ロコモティブシンドローム(ロコモ) / サルコペニア / フレイル / 中枢性疼痛調節能 / 体組成 / 筋量 / 骨密度 / ロコモ / 中枢性疼痛調節機能 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,高齢者のみならず比較対象として若年者および壮年期を含む男女を対象に,中枢性疼痛調節能(疼痛感受性/中枢感作や中枢性鎮痛機能)をstatic/dynamic QSTにて計測し,ロコモ・サルコペニア・フレイル度との関係性について年代・性別および筋量,骨量,筋力・身体機能(身体活動量)でも層別化し解析を行う。それにより,ロコモ・サルコペニア・フレイルの指標となる体組成,身体機能,心理・社会的因子,そして疼痛評価として中枢性疼痛調節能を指標化するQST各項目との関係性を検証し,ロコモ・サルコペニア・フレイル疼痛の病態解明につなげる。
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研究成果の概要 |
若年健常者及び慢性疼痛患者を対象に中枢性疼痛調節能(痛覚感受性,中枢感作,中枢性疼痛抑制機能)を定量的感覚検査にて計測し,ロコモティブシンドローム(ロコモ)・サルコペニア・フレイル度との関係性について解析した。その結果,健常者では,特に男性において骨格筋量の低下と体脂肪量の増加が疼痛調節能を低下させる可能性が伺えた。慢性疼痛患者では,特に筋骨格系疼痛患者において,骨格筋量の低下が疼痛調節能を低下させる可能性が示された。以上より,男女ともに骨格筋量が減少するサルコペニアが中枢性疼痛調節能の修飾因子となりうることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
慢性疼痛はロコモティブシンドローム(ロコモ),サルコペニア,フレイルの進行を加速させるリスクファクターとされているにもかかわらず,これまでロコモ・サルコペニア・フレイル疼痛の病態について検証した報告はほとんどない。本研究によって,慢性疼痛の病態のひとつである中枢性疼痛調節能の異常と体組成及びロコモ・サルコペニア・フレイル度との関係性が明らかとなること,さらに,ロコモ・サルコペニア・フレイル疼痛の病態に対する包括的な治療法ならびに予防法の開発につながることは,学術的のみならず社会的意義が非常に大きい。
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