研究課題/領域番号 |
21K11333
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
入江 徹 北海道大学, 医学研究院, 客員研究員 (30609839)
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研究分担者 |
金井 理 北海道大学, 情報科学研究院, 特任教授 (90194878)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 股関節 / 骨形態解析 / 三次元画像解析 / 寛骨臼形成不全 / 三次元的骨形態解析 / 股関節骨形態 / 遠隔医療 |
研究開始時の研究の概要 |
新型コロナウイルスの感染拡大、地域間医療格差の拡大によって、遠隔医療が社会的に求められていますが、スポーツ医学の診断は触診などの身体所見の重要性が高く、その遠隔医療は立ち遅れています。股間関節の骨の形は関節の不安定性(ぐらつき)に影響し、関節の不安定性は股関節痛、変形性股関節症の主な原因の一つです。 本研究では、股関節の不安定性に関連しうる骨の形態を独創的な方法で三次元的に計測します。さらに股関節の実際の不安定性を詳細に評価し、骨の形態と関節不安定性の間の相関関係を評価することにより、画像データに基づく診断、股関節疾患発症リスク予測、治療法選択の方法を確立し、遠隔医療への発展を目指します。
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研究成果の概要 |
股関節痛の原因となる股関節適合性不良、不安定性、応力集中を評価しうる新規のパラメーターを用いて股関節骨形態を三次元的に定量評価する方法を確立した。また、それらを寛骨臼形成不全股、境界型寛骨臼形成不全股、正常股間で統計学的に比較した。さらに二次元動態撮影画像と三次元股関節骨モデルをマッチングさせることにより、股関節外転動作時の大腿骨頭変異パターンを評価し、大腿骨頭の変異は3パターンに分類可能であることを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本プロジェクトは、各種骨形態パラメーターによる三次元骨形態評価、二次元動作画像と三次元骨モデルのマッチングによる関節不安定性評価によって、骨形態学的特徴と関節動態を合わせて評価することにより、個々の症例において画像情報に基づいた正確な病態把握を可能となることを示唆した。これらは直接的な身体所見診察が困難な状況や診断医の経験不足等を補完しうるもので、遠隔医療にも発展可能である。また股関節疾患のみならず、スポーツ医学領域全般に応用可能なもので、画像データに基づく正確かつ検者間誤差を排除した個々の患者の診断、発症リスク予測、治療法選択に発展しうる。
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